TTR125のエンジンがかからない原因とキャブレターオーバーホール後のチェックポイント

車検、メンテナンス

ヤマハTTR125のエンジンがかからず、キャブレターの吸気口にパーツクリーナーを入れると一時的にアイドリングする状態は、燃料供給系統に問題がある可能性を示唆しています。キャブレターのオーバーホールを行ったにも関わらず、状況が改善しない場合は、他の部品の不具合も考慮する必要があります。本記事では、エンジンがかからない原因と、チェックすべきポイントについて解説します。

エンジンがかからない主な原因

エンジンの始動には燃料・空気・点火の3つの要素が適切に機能していることが必要です。以下のような原因が考えられます。

  • キャブレターの不具合 – 燃料が適切に供給されていない可能性
  • 燃料系の詰まり – フューエルフィルターやホースが詰まっている
  • 点火系統の異常 – プラグやイグニッションシステムの不具合
  • 圧縮不足 – ピストンやバルブの問題で適切な燃焼ができない

キャブレター以外のチェックポイント

キャブレターの洗浄を行ったにも関わらず改善しない場合、以下の項目も点検してみましょう。

1. 燃料の流れを確認する

燃料タンクからキャブレターまで正常に燃料が供給されているかを確認します。

  • フューエルホースが詰まっていないか
  • フューエルフィルターが詰まっていないか
  • ガソリンが古くなっていないか(劣化した燃料は着火しにくい)

2. スパークプラグの状態を確認する

点火系の不具合もエンジンがかからない原因になります。以下を確認してください。

  • スパークプラグの焼け具合(黒くススが付着している場合は要交換)
  • プラグキャップやコードに断線がないか
  • イグニッションコイルが正常に動作しているか

プラグを取り外して火花の有無を確認することで、点火系統の異常を特定できます。

3. 圧縮を確認する

圧縮が不足すると、適切な燃焼ができずエンジンがかからなくなります。以下の方法でチェックできます。

  • キックを踏んだ時に適度な抵抗があるか(圧縮が抜けているとスカスカの感触)
  • シリンダーやバルブにカーボンの蓄積がないか
  • バルブクリアランスが適切に調整されているか

圧縮が極端に低い場合、バルブやピストンリングの摩耗が原因かもしれません。

試すべき対策

問題の原因を特定するため、以下の手順を試してみましょう。

  1. 燃料系を再確認し、新しいガソリンに入れ替える
  2. スパークプラグを交換し、点火状態をチェックする
  3. 圧縮を測定し、適正範囲かどうか確認する
  4. キャブレターのエアスクリューとアイドルスクリューを調整する
  5. エアフィルターの汚れがないか確認する

まとめ

キャブレターをオーバーホールしてもエンジンがかからない場合、燃料系・点火系・圧縮の3つの要素を総合的に点検する必要があります。特に、燃料の供給、スパークプラグの状態、エンジンの圧縮が正常かを確認することが重要です。問題が特定できない場合は、専門のバイクショップで診断を依頼するのも一つの選択肢です。

エンジンが正常に始動するよう、各ポイントを丁寧にチェックしながら対処していきましょう。

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