近年、原付免許で乗れるように出力を制限した125ccバイクが登場し、話題になっています。しかし、後に普通二輪免許を取得した際に、そのバイクを元の出力に戻せるのか気になる方も多いでしょう。本記事では、その仕組みと可能性について詳しく解説します。
出力制限された125ccバイクとは?
本来、125ccクラスのバイクは「普通自動二輪免許(小型限定以上)」が必要ですが、新たに導入された規制により、一定の出力制限を施せば「原付免許(AT含む)」でも運転可能になりました。
この制限は主に「エンジン出力の抑制」や「速度リミッター」によって実現されており、法律上50ccクラスとして扱われる仕様になっています。
普通二輪免許取得後にフルパワー化できるのか?
結論から言うと、「車両による」と言えます。出力制限を解除する方法が用意されている車種もあれば、構造上難しいものもあります。
- ECU(エンジン制御ユニット)書き換え:多くのバイクはECUによる出力制限がかかっています。これをメーカーや正規ディーラーで書き換えることでフルパワー化できる場合があります。
- 物理的な制限解除:エアインテークやスロットル制限が施されている場合、それらを交換することで元の出力に戻せる可能性があります。
- メーカーの対応:一部のメーカーでは、正規販売店で手続きを行うことでフルパワー仕様に変更できることもあります。
フルパワー化の手続きと注意点
フルパワー化を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- メーカーの保証:正規の手続きを踏まずにECUを改造した場合、メーカー保証が無効になる可能性があります。
- 車検およびナンバー変更:フルパワー化に伴い、原付二種(黄色ナンバー)から125ccクラスの白ナンバーへ変更が必要になる場合があります。
- 違法改造のリスク:勝手に制限を解除すると、道路交通法違反に問われる可能性があるため、正規ルートでの変更をおすすめします。
おすすめの対策
もし普通二輪免許を取得する予定がある場合、最初から制限のない125ccバイクを購入するのも一つの選択肢です。制限解除の手間や費用を考えると、フルパワーのバイクを最初から選ぶ方が賢明な場合もあります。
まとめ
原付免許対応の125ccバイクを普通二輪免許取得後にフルパワー化できるかどうかは、車種やメーカーの対応によって異なります。ECUの書き換えや制限解除が可能なものもありますが、違法改造に該当しないよう慎重に手続きを進めることが重要です。
事前にメーカーや販売店に確認し、将来的な乗り換えも視野に入れて購入を検討しましょう。
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