古い中古車の選び方:低走行距離のリスクとポイントを解説

中古車

2000年製のアコードワゴンのような古い中古車を購入する際、走行距離が少ないことは一見魅力的に思えます。しかし、25年経過して走行距離が5.5万キロという低走行車には、メリットだけでなく注意すべきポイントもあります。本記事では、低走行の古い中古車のリスクと、購入時にチェックすべきポイントを解説します。

古い中古車の低走行距離は本当に良いのか?

一般的に、走行距離が少ない車はエンジンや足回りの消耗が少なく、状態が良いと考えられがちです。しかし、古い車の場合は、長期間放置されたことで部品の劣化が進んでいる可能性があります。

例えば、エンジンは適度に動かしてオイルを循環させることで良好な状態を維持します。しかし、長期間動かされていないエンジンは内部の潤滑不足により、シールやガスケットが劣化し、オイル漏れやエンジンの不調を引き起こす可能性があります。

低走行の古い車のリスク

25年経過している車で低走行のものには、以下のようなリスクがあります。

  • エンジン内部の劣化:長期間動かされなかったエンジンは、オイルが劣化し、内部の金属部品が錆びやすくなります。
  • ゴム部品の硬化:ホースやシール、タイミングベルトなどのゴム部品が劣化し、オイル漏れや冷却水漏れの原因になります。
  • 燃料系統の詰まり:長期間放置されると、ガソリンが劣化して燃料系統の詰まりを引き起こすことがあります。
  • ブレーキの固着:長期間使用されていないブレーキは、サビや固着が発生しやすく、制動性能に影響を与える可能性があります。

購入前にチェックすべきポイント

低走行の古い中古車を購入する際には、以下のポイントを確認することが重要です。

  • エンジンの始動状態:アイドリングが不安定でないか、異音がしないか確認しましょう。
  • オイル漏れの有無:エンジン周りや下回りにオイルが滲んでいないかチェックします。
  • タイヤやゴム部品の状態:ひび割れがないか、劣化していないかを確認しましょう。
  • 燃料系統の動作:エンジンがスムーズに吹け上がるか、アクセルを踏んだときに異常がないか確認します。
  • ブレーキの効き具合:試乗してブレーキがしっかり効くか、異音がしないかをチェックします。

ある程度走行している車のほうが良い場合も

低走行車は一見状態が良さそうに見えますが、適度に走行してメンテナンスされている車のほうが、安心して乗れるケースもあります。

例えば、年間5,000km~10,000km程度のペースで走行していた車両であれば、エンジンや足回りのコンディションが良好に維持されている可能性が高いです。定期的にオイル交換がされており、バッテリーやゴム部品が適切に交換されていれば、古くても問題なく走ることができます。

まとめ:低走行車は慎重にチェックが必要

古い中古車を購入する際、低走行の車両は一見魅力的ですが、エンジンやゴム部品の劣化が進んでいる可能性があります。購入前にはエンジンの動作やオイル漏れの有無をしっかりチェックし、可能であればある程度走行歴があり、定期的にメンテナンスされている車両を選ぶことをおすすめします。慎重に選ぶことで、長く安心して乗れる中古車を手に入れることができます。

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