ダイハツ ウェイクは、広い室内空間と高い実用性が魅力の軽スーパーハイトワゴンですが、長年使用していると特定の故障が発生しやすい傾向があります。本記事では、ウェイクの定番故障とその対策について詳しく解説します。
1. エンジン関連のトラブル
① オイル消費の増加
ウェイクに搭載されているエンジン(KF型)は、オイル消費が多くなることが報告されています。特に長距離走行が多い場合や、高回転を多用する運転スタイルでは、オイルが減りやすくなる傾向があります。
対策: 定期的なオイルチェックを行い、オイルが減っていないか確認しましょう。オイル交換の頻度を通常より早め(5,000kmごと)にするのも有効です。
② ターボ車のターボチャージャーの劣化
ターボ付きモデルでは、ターボチャージャーの劣化による出力低下や異音の発生が見られることがあります。これは、ターボにかかる負荷が大きいことが原因です。
対策: エンジンオイルの定期交換と、エンジン始動時や停止時のアイドリング(1分程度)を意識することで、ターボへの負担を軽減できます。
2. 変速機(CVT)の不具合
① 変速ショックや加速不良
CVT(無段変速機)がスムーズに作動しない、加速が鈍くなるなどの症状が発生することがあります。特に、走行距離が伸びると、CVTフルードの劣化が原因で変速がスムーズでなくなるケースがあります。
対策: ダイハツではCVTフルードの交換を10万km推奨としていますが、早め(5万km程度)に交換することでトラブルを予防できます。
3. 電装系のトラブル
① バッテリーの寿命が短め
ウェイクは電動スライドドアや多くの電装装備を備えているため、バッテリーの消耗が早い傾向があります。
対策: バッテリーの寿命は通常3~5年ですが、短距離走行が多い場合は2~3年で交換を検討しましょう。こまめな点検を行い、アイドリングストップ機能を適宜オフにするのも効果的です。
② キーフリーシステムの反応が悪くなる
スマートキーの反応が鈍くなる、または動作しないという報告があります。原因は、キー電池の消耗や車両側の受信機の不具合が考えられます。
対策: まずはスマートキーの電池を交換し、それでも改善しない場合はディーラーで受信機のチェックを受けましょう。
4. サスペンションや足回りの問題
① ショックアブソーバーの劣化
ウェイクは車高が高いため、サスペンションに負担がかかりやすく、ショックアブソーバーの劣化が早い傾向があります。これにより、乗り心地の悪化や異音が発生することがあります。
対策: 定期的な点検を行い、特に5万kmを超えたら異音や乗り心地の変化に注意しましょう。
5. まとめ
- エンジンオイルの減少やターボの劣化に注意し、定期的なオイル交換を行う。
- CVTの変速不良は早めのCVTフルード交換で予防可能。
- 電装系トラブル(バッテリーやスマートキー)も発生しやすいため、定期的なチェックが重要。
- ショックアブソーバーの劣化による乗り心地の変化に注意。
ウェイクは利便性の高い車ですが、適切なメンテナンスを行うことで長く快適に乗ることができます。定期的な点検を心掛け、トラブルを未然に防ぎましょう。
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