大型二輪の卒業検定(卒検)において、スラロームは苦手な人が多い課題の一つです。車体を倒して走るのが難しく、基準タイムより遅れてしまうこともあります。卒検まで残り2コマとなると、苦手克服よりも「確実に減点で済ませる方法」を考えたくなるかもしれません。本記事では、スラロームでの減点基準や、卒検合格のための対策を解説します。
大型二輪のスラロームの基準タイムと減点基準
スラロームは、大型二輪免許の卒検において重要な課題の一つで、以下の基準で評価されます。
① スラロームの基準タイム
- 大型二輪:7.0秒以内
- 普通二輪:8.0秒以内
卒検では、指定されたタイムよりも遅れると減点になります。
② 減点の基準
スラロームのタイムによる減点は以下のようになっています。
- 0.1秒遅れるごとに 5点減点
- タイム超過が 2秒を超えると一発不合格
例えば、大型二輪の基準タイムが7.0秒なのに対し、8.0秒で通過すると50点減点となります(100点満点中)。
卒検でスラロームを「捨て科目」にする場合の戦略
スラロームが苦手であっても、減点で済ませる方法を考えれば卒検合格の可能性は十分あります。
① 1秒遅れる場合の影響
質問者の現状が「6.7秒」なら、1秒遅れた場合(7.7秒)で35点減点です。
卒検では70点以上あれば合格なので、スラローム以外で減点を抑えれば問題ありません。
② 他の課題での減点を最小限に抑える
スラロームでの減点を許容する場合、他の課題で大きく減点されないように注意する必要があります。以下の課題では、減点を最小限に抑えましょう。
- 一本橋:基準タイムをクリア(7秒以上)しつつ、安全に通過する
- 急制動:規定距離内でしっかりブレーキング
- 波状路:立ち姿勢を維持しつつ、スムーズに通過
スラロームが苦手でもクリアしやすい走り方
タイムを稼ぎやすく、かつ安定して通過する方法を紹介します。
① 車体を倒しすぎない
無理にリーン(車体を倒す)させると、不安定になりミスしやすくなります。ハンドル操作と前後ブレーキを適度に使いながら、スムーズに走ることを意識しましょう。
② アクセルを一定に保つ
スラロームでは、アクセルの開け閉めが激しいとバランスを崩しやすいため、一定の回転数を保ちつつ走るのがポイントです。
③ リアブレーキを使う
スラローム中にリアブレーキを軽く引きずると、速度をコントロールしやすくなります。ブレーキを使いながら車体の姿勢を安定させましょう。
④ 目線は遠くに
目線を手前に置くと、体がこわばりスムーズな操作ができなくなります。常にスラロームの出口を見るようにし、余裕を持ったライディングを心がけましょう。
まとめ:スラロームは減点でOKでも、他のミスは最小限に
スラロームが苦手な場合、多少タイムを遅くしても減点で済ませることが可能です。ただし、減点が多すぎると不合格になるため、以下の点を意識しましょう。
- 1秒遅れると35点減点だが、他でミスしなければ合格可能
- スラロームで無理に速さを狙わず、安定して通過する
- 一本橋・急制動・波状路で減点を抑える
- リアブレーキを活用し、アクセルを一定に保つ
卒検では、完璧を目指すよりも「確実に合格する戦略」が重要です。スラロームを「捨て科目」にする場合は、他の課題での減点を最小限にし、冷静に試験に臨みましょう。
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