アルミホイールのインセット(オフセット)やワイトレの使用については、カスタムカーを作成する際に重要なポイントです。特に、ホイールサイズの変更やワイトレを使っての調整を考えている方にとって、計算が難しく感じることもあるかもしれません。この記事では、インセットとワイトレの関係や、サイズ変更による影響について解説します。
インセット(オフセット)とは?
インセット(オフセット)とは、ホイールのセンターラインと取り付け面の位置関係を示す値です。簡単に言えば、ホイールが車両に対してどれくらい内側または外側に位置するかを示しています。
インセットが「プラス」値の場合、ホイールは車体の内側に向かい、「マイナス」値の場合は外側に向かいます。例えば、インセット +30mm はホイールが外側に30mmだけオフセットされていることを意味します。
ホイールサイズとインセットの関係
ホイールサイズを変更するときに、インセットも重要な要素になります。ホイールの幅(J)やインセットの組み合わせによって、ホイールが車両にどのようにフィットするかが決まります。例えば、あなたの例のように、「フロント、19インチ8.5j +30」や「リア、20インチ9j +30」のようなサイズ変更では、インセットが同じでもホイールの幅が異なるため、車両への取り付け位置が変わります。
ワイトレを使用してインセットを調整する方法
ワイトレ(ワイドトレッドスペーサー)は、ホイールと車両の取り付け部の間に挟む部品で、ホイールを外側にオフセットするために使用します。例えば、あなたの質問にあるように、「フロント19インチ8.5j +30」に20mmのワイトレを取り付けると、インセットが実質的に +10mm に変更されます。
2mm外に出すための計算:
2mm外に出したい場合、必要なワイトレのサイズを計算することが重要です。例えば、インセット +30 から +8 に変更したい場合、インセット差は +22mm となります。そのため、これに近いワイトレを選ぶことで希望の位置に調整できます。
サイズ変更による影響と注意点
ホイールのサイズを変更する際、特に幅を広げる(例えば9jから11jに変更する)場合、車両との干渉やタイヤのクリアランスが問題になることがあります。インセットとホイール幅が変わると、車両に取り付けた時のフィット感が大きく異なるため、注意が必要です。
リアホイールの幅変更:
例えば、リアを9jから11jに変更する場合、ホイール幅が2インチ(約50mm)広がるため、内側のクリアランスが狭くなります。これにより、サスペンションやフェンダーとの干渉が起きる可能性がありますので、インセットやタイヤの選択も慎重に行う必要があります。
実際に希望するサイズで外に出すための計算方法
「フロント、19インチ8.5jの+8」「リア、20インチ11j+8」というサイズに変更した場合、あなたの希望通り2mm外に出るかを計算するためには、まず現在のインセットと比較することが重要です。
インセット差の計算:
インセット +30 から +8 に変更するためには、インセット差は22mmとなります。同様に、リアホイールもインセット差を計算して、適切なワイトレを選ぶことで希望の位置に調整できます。
まとめ
ホイールサイズやインセットを変更する際、特にワイトレを使用して外に出す場合には、計算をしっかりと行い、ホイールと車両との干渉がないように注意しましょう。また、ホイールの幅が広がることで内側のスペースが狭くなるため、タイヤやサスペンションとの干渉も確認しておくことが大切です。正確な計算と確認を行い、安全なカスタマイズを楽しんでください。
コメント