2液型ウレタンクリア塗料の保管方法:固まらないための対策とは?

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2液型ウレタンクリア塗料は、高い耐久性と仕上がりの美しさから広く使われています。しかし、この塗料は硬化剤と主剤を混ぜると化学反応が始まり、一定時間内に使用しないと固まってしまいます。特に「到着から3日以内に使用する必要がある」と言われる場合、予定変更によって使えなくなることが心配になります。

2液型ウレタンクリア塗料が固まる理由

2液型ウレタン塗料は、主剤(ベース)硬化剤の2つを混ぜることで化学反応が始まり、固まる特性を持っています。この硬化反応は、湿度や温度の影響を受けやすく、適切な条件で管理しないと想定より早く硬化してしまうこともあります。

未開封のウレタン塗料の適切な保管方法

未開封の状態であれば、適切に保管することで硬化を遅らせることが可能です。以下の方法を試してみましょう。

1. 冷暗所に保管する

ウレタン塗料は高温や直射日光にさらされると劣化しやすいため、温度が15〜25℃の冷暗所に保管するのが理想的です。

2. しっかり密閉する

硬化剤は空気中の湿気と反応するため、キャップをしっかり閉め、できれば密閉袋やラップで包むことで空気との接触を減らします。

3. 冷蔵庫や冷凍庫での保管はNG

一見、温度を低く保つために冷蔵庫や冷凍庫に入れるのが良いように思えますが、ウレタン塗料の成分が凍結すると分離や劣化を引き起こす可能性があるため、おすすめできません。特に硬化剤は凍結によって使用できなくなることがあるため注意が必要です。

開封後のウレタン塗料の保存方法

一度開封した場合は、空気や湿気と触れるため、保存が難しくなります。しかし、以下の方法である程度の延命が可能です。

1. 乾燥剤と一緒に保管する

シリカゲルなどの乾燥剤を容器の周囲に置くことで、湿気の影響を減らすことができます。

2. 窒素ガスや炭酸ガスを使用する

業務用の塗料管理では、窒素ガスや炭酸ガスを噴射して、容器内の酸素を置き換えることで硬化を防ぐ方法があります。これを家庭で実施するのは難しいですが、密閉できる環境を作る参考にはなります。

3. 使用時に小分けにする

一度にすべてを開封せず、使用分だけを取り出し、残りは速やかに密閉することで劣化を抑えられます。

保管が難しい場合の代替策

もし1週間以上使えない状況が確定している場合、以下の代替策も検討してみましょう。

  • 塗装のスケジュールを早める(短時間で塗装できる環境を整える)
  • 塗装業者や専門店で一時的に保管してもらう
  • 必要量だけ新たに購入する(小容量のものがあればそちらを利用)

まとめ

2液型ウレタンクリア塗料は、開封後の硬化が早いため、適切な保管が重要です。特に、冷暗所で密閉保存することが基本ですが、冷凍庫に入れるのは成分の分離や劣化を招くため避けるべきです。長期間の保管が難しい場合は、使用タイミングを見直したり、専門業者に相談するのも選択肢となります。

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