車の馬力表示と回転数について:カタログとシャシダイの違い

カスタマイズ

車のカタログでよく見かける「PS」とその後に記載されている回転数について、どのような基準で示されているのか、特にそれが何速の時における数値なのかについて疑問を持つ方も多いです。この記事では、車の馬力の表示方法と、その背後にある回転数の意味について、シャシダイとカタログでの違いを詳しく解説します。

馬力(PS)とは?

「PS」は「Pferdestärke(ペアデスシュタルケ)」というドイツ語に由来し、馬の力を表す単位で、主に自動車のエンジンの出力を示します。1PSは約0.986馬力に相当し、車の性能を測る指標として長い間使用されてきました。

カタログで記載される「PS」の値は、エンジンが最高出力を発揮する回転数で計測されますが、実際の走行中にはその回転数に達することは少なく、運転中に感じる力強さとは少し異なる場合があります。

カタログに記載された回転数の意味

車のカタログに記載された回転数は、エンジンが最大の出力を発揮する回転数を指します。この回転数は、エンジンの効率が最も高く、最大馬力が得られる点であり、通常はエンジンの「レッドゾーン」付近に位置します。

しかし、この回転数が何速で計測されているかについては、カタログには明記されていない場合が多いです。一般的には、これらの数値はエンジンの性能を示す指標として、何速であっても関係なく記載されることが多いです。

シャシダイでの馬力測定と回転数

シャシダイ(シャシーダイナモメーター)は、実際の走行状態を模倣して車両の性能を測定する装置で、車両の駆動力を実際の道路条件に近い状態で測定します。シャシダイで測定される馬力は、実際の走行中における車両の出力を反映しています。

シャシダイでの測定は通常、5速マニュアルの場合、4速での回転数を使用することが多いです。これは、5速ではエンジンの負荷が大きすぎて測定が難しく、4速での測定が一般的だからです。

カタログの数値とシャシダイの違い

カタログに記載されるPSの値とシャシダイでの測定値には、いくつかの違いがあります。カタログのPSは、エンジンの理論的な最大出力を示しており、実際の走行中の状況やギアの選択は反映されていません。対照的に、シャシダイでは実際に車両を走行させて計測するため、より現実的な出力が得られます。

そのため、カタログのPS値が高い場合でも、シャシダイで測定された実際の出力は少し異なることがあり、実際の運転中の力強さや加速感とは差が出ることがあります。

まとめ

車のカタログに記載されている「PS」とその回転数は、エンジンの最大出力を示す指標であり、通常は最高回転数で測定されています。しかし、これが何速の時の数値かは記載されていないことが多く、シャシダイでの実際の測定値とは異なる場合があります。実際の運転時には、エンジンの性能だけでなく、ギア選択や運転方法も影響するため、カタログの数値を鵜呑みにせず、実際の走行感覚と合わせて評価することが重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました