車のホイールの塗装を変更することは、見た目を一新し、カスタマイズを楽しむ方法として人気です。今回は、マットブラックからホワイトへの塗り替えを行う際の手順について詳しく解説します。塗装の準備、剥がし方、塗料の選定、仕上げのコツまでを分かりやすく説明します。
ホイール塗装の準備:脱脂と下地処理
塗装を始める前に、ホイールの表面をしっかりと準備することが重要です。最初のステップとして、ホイール表面に付着している油分や汚れを取り除く「脱脂」を行います。専用の脱脂剤を使用して、ホイール全体を清掃しましょう。
脱脂後は、塗装がしっかりと密着するための下地処理を行います。この段階でミッチャクロン(接着促進剤)を塗布することで、塗料がしっかりと定着し、塗装の仕上がりが向上します。
マットブラックを剥がすべきか、上から塗るべきか
質問にあるように、現在マットブラックに塗られたホイールをホワイトに塗り替える場合、上から直接塗装する方法と、マットブラックを完全に剥がしてから塗り直す方法の2つがあります。
上から直接塗る場合、脱脂とミッチャクロンで十分に下地処理を行えば、塗装自体は可能ですが、マットブラックの表面が凹凸を作ってしまうことがあります。仕上がりに影響が出る可能性があるため、できるだけきれいな下地を作るためには、マットブラックを剥がす方が望ましい場合があります。
マットブラックの剥がし方
マットブラックの塗装を剥がす方法としては、サンドペーパーで表面を軽く研磨する方法や、専用の塗装剥がし剤を使う方法があります。サンドペーパーを使用する場合、細かい粒度(例えば、400番程度)で表面を均一に研磨します。この方法であれば、古い塗装を削りながら新しい塗料を塗る準備が整います。
塗装剥がし剤を使用する場合は、ホイールの表面に塗布し、指定された時間だけ放置してから剥がす方法です。この方法は比較的楽に塗装を剥がせますが、剥がし剤がホイールの素材に影響を与えないか事前に確認してから使用することが重要です。
塗料選びと塗装の手順
ホイールの塗装には、専用のホイール用塗料を使用することが重要です。車のホイールに使用する塗料は、耐熱性や耐摩耗性に優れたものを選びましょう。マット仕上げを目指す場合は、マットホワイト塗料を使用します。
塗装は、スプレー缶やエアブラシを使って均等に塗布するのが一般的です。塗装をする際は、塗料がムラにならないように、薄く何度かに分けて塗ることをお勧めします。1回目の塗装が乾いた後に2回目、3回目と塗り重ねていきます。塗装後、しっかりと乾燥させてから使用するようにしましょう。
仕上げのコツ:保護クリアコートの塗布
塗装が完全に乾いた後は、保護クリアコートを塗ることで、塗装面を保護し、艶を出すことができます。クリアコートを塗ることで、ホイールがより長持ちし、傷や汚れが付きにくくなります。
クリアコートもスプレータイプで均一に塗布し、乾燥させます。最後にホイールを完全に乾燥させてから、車に取り付けて完成です。
まとめ
ホイール塗装の手順としては、まずしっかりと脱脂し、必要であればマットブラックの塗装を剥がしてから新たに塗り直すことをお勧めします。塗装には適切な塗料を選び、薄く何度も重ね塗りを行い、最後にクリアコートで仕上げることで、きれいで長持ちする塗装が完成します。
自分でホイールを塗装することで、車の見た目を大きく変えることができますが、仕上がりを美しく保つために、手順を守って丁寧に作業を行うことが大切です。
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