近年の車載機器はどんどん進化しており、バックカメラもその例外ではありません。バックカメラのワイヤレス化や小型化が進む中、「アンテナとカメラが一体になった製品」は存在するのか、またどのような製品がそれに近い機能を持っているのかを探っていきます。
アンテナ一体型バックカメラは存在するのか?
結論から言うと、「完全にアンテナとバックカメラが一体となっている商品」は一般的にはほとんど流通していません。しかし、ワイヤレスカメラの一部製品では、カメラユニット自体に送信アンテナが内蔵されており、結果的に“アンテナ一体型”のように使える製品が登場しています。
たとえば、以下のような商品が該当します。
- Haloview RD7:無線送信機能内蔵のバックカメラ。カメラ本体にアンテナが内蔵または外付け。
- ZEROXCLUB ワイヤレスカメラシステム:トラックやキャンピングカー向けに人気で、カメラに送信機能を内蔵。
これらはリアバンパーやナンバープレート上部などに設置するだけで、配線を車内に引き込まずともモニター側と通信が可能な仕組みです。
ワイヤレスバックカメラの仕組みと利点
ワイヤレスバックカメラとは、映像信号を無線で送信するカメラシステムです。従来の有線タイプでは取り回しに苦労するケーブルが必要でしたが、ワイヤレスであれば車内の配線工事が大幅に簡略化されます。
アンテナ一体型というよりも、「送信機一体型」という認識のほうが正確かもしれません。これにより車の配線を傷つけるリスクもなく、DIY派のユーザーにも非常に人気があります。
取り付け位置による電波状況と注意点
ワイヤレスカメラで重要なのが、取り付け位置と電波干渉の問題です。特に大型車両では、リアカメラとフロントディスプレイとの距離が長くなるため、映像が途切れやすくなる可能性があります。
このため、アンテナの位置調整や外付けアンテナ対応の製品を選ぶことが推奨されます。また、リアゲート内部や金属に囲まれた位置に取り付けると電波が届きにくくなる点にも注意が必要です。
おすすめの一体型バックカメラ製品(2024年版)
製品名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
Haloview RD7 | 7インチモニター付き、カメラに送信機内蔵 | ¥30,000前後 |
ZEROXCLUB Digital Wireless | 長距離通信、2台目カメラ対応 | ¥20,000〜¥40,000 |
Auto-Vox W7 Pro | 超小型カメラ、リアルタイム画像処理 | ¥15,000〜¥25,000 |
これらはすべてワイヤレス式で、事実上アンテナと一体になって動作するカメラです。
購入時のチェックポイント
製品を選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。
- 防水・防塵性能:IP規格でIP67以上が安心
- 通信安定性:2.4GHz帯対応のデジタル信号方式が主流
- ナイトビジョン機能:暗所でもしっかり見える赤外線対応カメラが便利
- 映像遅延:リアルタイム性が必要なら遅延の少ない製品を
また、レビュー評価や実際の取り付け例を確認するのも選定の大切なポイントです。
まとめ:アンテナ一体型に近い製品は存在する
完全な「アンテナとカメラが物理的に一体化した」製品は多くはありませんが、実質的に同様の機能を果たすワイヤレス送信機内蔵型バックカメラは多数存在します。これらを上手く活用すれば、配線の煩わしさを回避しながら、後方視認性を高めることが可能です。
特にDIYでの取り付けを考えている方や、車両に穴を開けたくない方には最適な選択肢と言えるでしょう。技術の進歩により、より一体感のあるスマートな製品が今後さらに登場することも期待できます。
コメント