マフラーの音量調整や排気音のチューニングに欠かせないアイテムが「インナーサイレンサー」です。しかし、使用する際に「内径がぴったり合わない」という悩みは多くのユーザーが経験するポイント。この記事では、38パイのマフラーに対し35パイのインナーサイレンサーを取り付ける際の隙間対策や、38パイ対応のサイレンサーを見つけるコツを解説します。
インナーサイレンサーの基本構造と装着条件
インナーサイレンサーは、マフラーの排気口に差し込む形で装着する消音パーツです。多くはスチールやステンレス製で、パイプ外径に合わせたサイズ選びが基本です。
一般的に「38パイ」と表記されるマフラーには、外径38mmに適合するインナーサイレンサーを選ぶ必要があります。装着が緩すぎると排気漏れや走行中の脱落のリスクが高まり、タイトすぎても取り付け困難になることがあります。
35パイサイレンサーを38パイに装着する場合の隙間対策
35パイのサイレンサーを38パイのパイプに取り付けると、約3mmの隙間が生じます。このままでは走行振動でサイレンサーが動いたり、排気漏れを起こしたりするため、以下の対策が有効です。
- 耐熱ガスケットテープの巻き付け
排気用のメタルテープや耐熱ガスケットシートを巻いて隙間を埋める方法。ホームセンターやAmazon等で入手可能です。 - シム(隙間調整板)の活用
金属薄板やシムリングを円形に加工して補強し、干渉を防ぐ対策。ステンレス製が望ましいです。 - Uボルトやスプリングで固定
溶接やボルト固定ではなく、振動吸収を意識した固定方法。脱落防止の観点でおすすめです。
簡易的な方法としては、アルミ缶の切り出しなどで即席シムを作る方法もありますが、耐熱性と安全性に注意してください。
38パイ対応のインナーサイレンサーを探すポイント
38パイはやや特殊な径であり、一般的な37パイや40パイに比べて流通数が少ないのが現実です。ただし、いくつかのポイントを押さえることで見つけやすくなります。
- 検索キーワードを工夫する
「インナーサイレンサー 38mm」「38φ サイレンサー ステンレス」「バイク用 インナーサイレンサー 汎用」などで検索範囲を広げましょう。 - 海外通販サイトを活用
AliExpressやeBayではmm単位で選べる製品も多く、38mmぴったりの製品が見つかる可能性があります。ただし納期と品質には注意。 - カスタムショップに問い合わせ
車種専用ではなく、パイプ径ベースの汎用製品を扱うショップであれば、取り寄せやカスタム加工対応もしてくれる場合があります。
装着時の注意点と安全性の確保
インナーサイレンサーを使用する際は、下記のポイントをしっかり確認しましょう。
- 定期的に緩みチェック(増し締め)
- 排気漏れチェック(ススの付着で確認)
- サイレンサー先端がマフラー内部に深く入りすぎていないか確認
車検対応や音量制限をクリアするには、音量測定器での事前確認が理想的です。車検対応を謳う製品でも、取り付け方によって基準を超えることがあるため注意が必要です。
実際の使用者の工夫事例
あるユーザーは「38パイのマフラーに35パイのサイレンサーを取り付けた際、アルミテープ+スチールワッシャーを組み合わせて圧入状態を作り、3年以上の無問題運用に成功」したとの報告もあります。
また、排気抵抗を少なくしたいユーザーは、インナーサイレンサーの一部を加工(貫通穴拡大)するなどの工夫も見られます。
まとめ:パイプ径に合わせた確実な取り付けでトラブル回避を
インナーサイレンサーの装着は、ちょっとした隙間処理の工夫が安全性と音質の両立に直結します。38パイのパイプに35パイを無理なく装着するには、ガスケットテープやシムの活用が有効です。
また、パイプ径にぴったりの製品がない場合でも、適切な補正と固定方法を取れば安全に使用できます。自作や工夫も一つの手段として、正しくメンテナンスしながら愛車のサウンドを楽しみましょう。
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