BMW E90・E92 335iは、スポーティな走行性能と洗練されたデザインが魅力のモデルですが、中古車を購入する際にはエンジンやミッションの信頼性について慎重に確認する必要があります。特に前期モデルと後期モデルでエンジンやミッションに異なる特徴があり、それぞれに注意点があります。この記事では、E90・E92 335iのエンジンとミッションの違い、購入時に気をつけるべきポイントについて解説します。
前期モデルのエンジンとミッションの特徴
前期モデルのE90・E92 335iは、直列6気筒のツインターボエンジンが搭載されており、非常に力強い走行性能を誇ります。しかし、エンジンに関してはオイルポンプの不調やツインターボの故障が報告されており、特に高走行距離車では注意が必要です。
一方で、前期モデルのミッションにはZF6HPの6速ATが搭載されており、このミッションは非常に頑丈で長寿命なことが特徴です。多くのオーナーが満足している点であり、信頼性の高い部分となっています。
後期モデルのエンジンとミッションの進化
後期モデルでは、エンジンの改良が行われ、VANOSシステムの導入やツインターボからシングルターボへの変更が行われました。これにより、エンジンの信頼性が大幅に向上し、故障率が低減しました。特に、シングルターボ化により、エンジンはよりシンプルで丈夫なものになっています。
ただし、後期モデルではミッションに7速DCT（デュアルクラッチトランスミッション）が搭載されています。7DCTは非常にスムーズで効率的な変速を提供しますが、レビューが少なく、信頼性についてはまだ評価が定まっていない部分もあります。これに関しては、購入前に十分な確認が必要です。
BMW 335i 中古車を選ぶ際のポイント
BMW 335iの中古車を選ぶ際には、エンジンとミッションだけでなく、車両の状態全般をチェックすることが重要です。特に、前期モデルの場合はオイルポンプやターボの状態を確認することが大切です。また、走行距離が多い車両では、オイル漏れやターボチャージャーの劣化に注意が必要です。
後期モデルを選ぶ際には、7DCTミッションの評価が少ないため、試乗を通じて変速感や走行の滑らかさを確認しましょう。また、ディーラーや専門家のアドバイスを受けて、適切な整備記録や保証がある車両を選ぶことが安心です。
BMW 335i 中古車購入時のチェック項目
BMW 335iの中古車購入時にチェックすべき項目は、エンジン、ミッション、足回りの状態だけでなく、内外装や車両履歴にも目を配ることが重要です。特に、過去に事故歴がないか、整備がきちんと行われているかを確認することで、長期的に安心して運転できる車両を選べます。
さらに、前オーナーがどのように車両を扱っていたか（例えば、高速道路のみ使用していたか、市街地での短距離走行が多かったかなど）も、車両の状態に大きく影響します。
まとめ: BMW 335iの中古車購入における注意点
BMW E90・E92 335iは、スポーツカーとして非常に魅力的なモデルですが、前期モデルと後期モデルではエンジンとミッションに異なる特性があります。前期モデルではターボやオイルポンプに関する問題に注意し、後期モデルでは7DCTミッションの信頼性に注意が必要です。
中古車購入時には、エンジン、ミッション、車両履歴をしっかりと確認し、信頼できる販売店や専門家と相談して選ぶことが大切です。これらのポイントを抑えて、素晴らしいBMW 335iを手に入れましょう。
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