フルタップの車高調を取り付けた際、車体のシェルケースを回して全下げ状態にしたと感じる方も多いですが、実際にはその調整が本当に全下げ状態なのか、またそれ以上に下げる方法があるのかについて疑問に思うことがあります。この記事では、フルタップ車高調の調整方法とその限界、さらに全下げ状態からのさらなる下げ方について解説します。
1. フルタップ車高調とは？
フルタップ車高調とは、車高調整がシェルケースとピロアッパーの両方で行えるサスペンションシステムです。シェルケースを回すことで車高を調整し、ピロアッパーを調整することで、車体の姿勢をさらに細かく調整できます。このように、フルタップ車高調はより細かい車高調整を可能にし、スポーツカーやカスタムカーに好まれています。
フルタップ車高調の特徴として、調整範囲が広く、車高だけでなくダンパーの硬さも調整できることが挙げられます。しかし、正しく調整しないと、車両に負担がかかりすぎたり、走行性能が低下することもあります。
2. シェルケースを縮めることの意味
シェルケースを縮めることで、車高が下がるというのは基本的な調整方法です。質問者が行った「シェルケースを縮めて方向へ止まるまで回す」操作は、車高調の調整で一番簡単で基本的な方法です。この操作を行うと、確かに車高が下がりますが、シェルケースをどれだけ回しても、車高調整の限界には到達しません。
「全下げ状態」とは、車高調整の範囲内での最も低い位置に設定した状態を指しますが、フルタップ車高調では、車高調整の範囲が非常に広いため、完全な全下げ状態かどうかは、他の調整部分の影響を考慮しなければなりません。
3. さらに下げる方法とそのリスク
フルタップ車高調で「全下げ状態」まで調整した後、さらに下げる方法としては、いくつかのテクニックがあります。例えば、車体を地面に近づけるために、サスペンションの全体的な構造を調整する方法や、タイヤとフェンダーの隙間を微調整することで車高をさらに下げることができます。
ただし、さらに車高を下げると、車両のバランスが崩れたり、タイヤとフェンダーの干渉が発生することがあります。また、サスペンションにかかる負担が増すため、走行性能に悪影響を与えることがあるため、注意が必要です。車高調整を行う際には、必要な範囲内で調整を行うことが大切です。
4. 車高調整時の注意点とアドバイス
車高調整を行う際には、単に車高を下げるだけでなく、車両の全体的なバランスを考慮することが重要です。極端に車高を下げすぎると、車両の重心が低くなりすぎて、安定性が失われることがあります。
また、車高を下げることによって、サスペンションのストロークが短くなることがあり、乗り心地が悪化する可能性もあります。自分の目的に合った車高に調整し、試乗してバランスを確認することをおすすめします。
5. まとめ
フルタップ車高調での車高調整は、シェルケースを縮めることで行いますが、全下げ状態とは調整範囲内で最も低い位置に設定した状態に過ぎません。それ以上下げることは可能ですが、走行性能や安全性に影響を与える可能性があるため、慎重に調整することが重要です。
車高調整を行う際は、単に見た目を重視するのではなく、走行性能や乗り心地も考慮して最適な車高を設定しましょう。適切な調整を行うことで、車両の性能を最大限に引き出すことができます。
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