LEDウインカーに交換後、しばらくしてから突然片側だけがハイフラ(ハイフラッシャー現象)になることがあります。特に抵抗内蔵タイプのLEDバルブを使っている場合は、バルブ本体または抵抗部分の劣化が原因となっているケースが多いです。本記事では、ライトを取り外さずに不良箇所を特定するための実用的な確認手順と注意点を解説します。
ハイフラ現象の基本と原因とは?
ハイフラとは、ウインカーが通常よりも速く点滅する現象で、主に「バルブの断線」「抵抗不足」「接触不良」などが原因です。
LEDバルブは消費電力が低いため、車両側が「球切れ」と誤認識し、ハイフラが発生します。抵抗内蔵タイプはこの問題を防ぐためのものですが、内部の抵抗が焼けたり破損したりすることで、症状が再発することがあります。
ライトを外さずに不良バルブを見つける方法
両方のバルブが点灯していても、片側がハイフラになる場合、実は内部的に抵抗が死んでいることがあります。ライトユニットを外さずに確認できる方法として、以下の手順を試してみてください。
- 点滅の明るさを左右で比較する:ウインカーの点灯中に左右のバルブを交互に見て、どちらかが明らかに暗い、もしくは点滅が途切れているように見える場合は要注意。
- ウインカーの動作音の変化:左右のウインカーをそれぞれ作動させたときに、音が早い方が異常側です(すでに確認済の場合でも再チェックを推奨)。
- 触って確認(点灯後):短時間点灯させた後に、手を近づけてバルブの熱を比べてみましょう。抵抗が効いている側はほんのり温かいことがあります(ただし触れるのは冷めてから)。
これらの方法で不具合のある箇所をある程度特定できます。
確認のための裏技:バルブの左右入れ替え
もし可能であれば、左右のバルブを一時的に入れ替えてみるという方法があります。左右を入れ替えた際にハイフラが反対側に移動した場合は、バルブ側の不良が確定です。
この方法は車種によっては手間がかかりますが、バルブの交換が簡単な車両であれば最も確実な検証方法となります。
片側のみハイフラでも放置はNG
ハイフラは車検にも通らず、また後続車への誤認を引き起こす可能性があるため、早めの修理が必要です。特にバルブが内部で断線している場合、高温による基板破損や漏電のリスクもあるため、安全面からも交換を検討しましょう。
予備のバルブを持っていない場合でも、通販や量販店で抵抗内蔵LEDバルブは比較的安価に入手可能です。
まとめ
抵抗内蔵LEDウインカーで片側のみハイフラが起きた場合、ライトを外さずに原因を特定する方法は限られていますが、左右比較や動作観察で絞り込むことは可能です。
一番確実なのは、左右のバルブを入れ替えてみる方法ですが、物理的に難しい場合は点滅の明るさや発熱をヒントにして判断しましょう。安全と車検対応のためにも、異常があれば早めの交換をおすすめします。
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