ホンダVTR250は、その扱いやすさとVツインエンジンの力強さから、初心者からベテランまで幅広く人気のある250ccネイキッドバイクです。中でもフューエルインジェクション(FI)モデルは、キャブレター車に比べて始動性や燃費、扱いやすさに優れており、近年中古市場で再び注目を集めています。この記事では、VTR250のFIモデルを購入する際の予算目安や年式ごとの相場、購入時の注意点について詳しく解説します。
VTR250のFIモデルとは?基本スペックのおさらい
VTR250のFI化は2009年モデルからで、以降のモデルにはPGM-FI(ホンダ独自のフューエルインジェクションシステム)が搭載されています。主なスペックは以下の通り。
- エンジン:水冷4ストロークV型2気筒 249cc
- 最高出力:30PS / 10,500rpm
- 燃料供給方式:PGM-FI
- 乾燥重量:約160kg
FI車は寒冷地でも始動性が良く、キャブ車にありがちな調整やチョーク操作が不要な点が魅力です。
VTR250 FIモデルの中古価格相場
VTR250 FIモデルは、年式や走行距離、車体の状態によって価格が大きく異なりますが、おおまかな相場感は以下のとおりです(2024年時点)。
年式 | 走行距離 | 価格帯 |
---|---|---|
2009〜2011年 | 2万〜4万km | 35万〜45万円 |
2012〜2014年 | 1万〜2万km | 45万〜55万円 |
2015〜2017年 | 1万km未満 | 50万〜65万円 |
比較的新しい個体は価格が高めに設定されており、玉数も少ないため早めのチェックがおすすめです。旧年式の車体でも、メンテナンスが行き届いていれば問題なく走れます。
購入時にかかる諸費用と予算の立て方
バイク購入時には、車体価格のほかに以下の諸費用がかかります。
- 登録手数料・納車整備費用:2〜5万円
- 自賠責保険(1年):約7,500円
- 重量税・印紙代:約6,000円
- 任意保険(任意):年齢や補償内容によるが月3,000〜7,000円程度
つまり、車体価格が45万円の個体を購入する場合、乗り出し価格は50万〜55万円前後を見込んでおくと安心です。
VTR250 FIモデルを選ぶ際の注意点
中古車選びでは、以下の点に特に注意が必要です。
- エンジン始動時の音や異音:始動性やアイドリングを確認
- タンク内のサビや腐食:インジェクターに詰まりの原因になる
- ブレーキや足回りの整備履歴:定期整備記録があるか
- タイヤやチェーンの消耗具合:即交換が必要な場合は追加費用がかかる
FI車でも機械は消耗します。購入前に現車確認や、信頼できる販売店での購入を心がけましょう。
まとめ:VTR250のFI車は予算50万円前後で良質な個体が狙える
VTR250 FIモデルは、扱いやすさ・走行性能・メンテナンス性を兼ね備えた名車です。年式や状態によって価格は幅がありますが、乗り出しでおよそ50〜60万円あれば十分選択肢は広がります。購入時には整備状況や諸費用をしっかり確認し、納得のいくバイクライフをスタートさせましょう。
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