ワゴン車からSUVへの乗り換えを検討する際、「SUVは重くてフワフワしているのでは?」「クイックな動きに対応できる?」といった走行性能への不安を抱く方は少なくありません。特に高速道路やワインディング、首都高のC1のような急カーブが多いシーンでは、ダイレクトな操舵感が求められるため、その違いは非常に気になるポイントです。この記事では、走りにこだわるドライバーに向けて、BMW X3やAudi Q5といった欧州プレミアムSUVがどこまで“ワゴン的”なハンドリングに迫れるのかを解説します。
なぜSUVは“走らない”というイメージがあるのか?
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は、もともとオフロード性能を重視した設計思想から始まっています。そのため、ボディ形状が大きく車高も高めに設定され、重心が上がることでロール(車体の傾き)が生じやすい傾向にあります。
その結果、「高速域での安定性が不安」「キビキビ動かない」といった印象を抱かれやすく、ワゴンのような低重心・フラットな挙動を好むドライバーには“もっさり”と感じられることがあります。
BMW X3・Audi Q5は“走り”を意識した設計が光る
しかし、近年の欧州プレミアムSUVは、こうした弱点を克服するために高度な足回りとシャシーセッティングを導入しています。
BMW X3は、BMWらしく「駆け抜ける歓び」を実現するために、FRベースのプラットフォームを採用し、50:50の理想的な重量バランスを確保。電子制御ダンパーやスポーツサスペンション(Mスポーツ)を選べば、コーナリング時の挙動もワゴンに迫るレスポンスを見せます。
Audi Q5も、quattro(フルタイム4WD)による高いトラクション性能と電子制御サスペンションの組み合わせにより、アンダーステアを抑えた素直なハンドリングを実現。TFSIエンジンの加速性能も十分で、高速道路の合流や追い越しでも安心感があります。
ワゴンと比較したときの走行フィーリングの違い
ワゴンとSUVの最大の違いは、やはり車高と重心位置です。これにより、同じ速度・操作でも体感的なロール量や応答性には差が出ます。
ただし、X3やQ5のようなハイパフォーマンスSUVでは、ダイレクト感のあるステアリングフィールとコントロール性をしっかり確保しており、首都高C1のような急カーブでも不安なく操舵できます。
特に、スポーツパッケージやダンパー調整機能が付いたモデルでは、ワゴンに近い俊敏な動きも可能となり、「走る楽しさ」もしっかり残されています。
実例:ワゴンからSUVに乗り換えたオーナーの声
ケース1:ボルボV60→BMW X3(M40i)
「最初は重さと重心の高さに不安があったけど、実際に走ってみると意外なほど俊敏。Mスポーツサスの出来が良く、首都高のRのきついカーブでも車がぐらつかず、想像以上に安心感がありました。」
ケース2:レガシィB4→Audi Q5(S line)
「S lineの足回りが引き締まっていて、思ったよりキビキビ走る。加速も滑らかで、高速の合流はストレスなし。街中でも取り回しがしやすく、フワフワした感覚は全くなかったです。」
まとめ|プレミアムSUVは“走り”に不安なし。試乗で自分に合う1台を
SUV=フワフワ・鈍いというイメージは、すでに過去のもの。BMW X3やAudi Q5といったプレミアムSUVでは、しっかりと走りの質が高められており、日常の運転から首都高・ワインディングまで幅広く対応可能です。
走りにこだわる方ほど、「Mスポーツ」「S line」などの走行性能重視グレードを選ぶことで満足度が高くなるでしょう。ぜひ、ディーラーでの試乗で、実際のステアフィールと安定感を確かめてみてください。
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