運転免許を取得したばかりの初心者が違反をしてしまった場合、「初心運転者講習」の対象になるのかどうかは非常に気になるところです。特に小型二輪などでのスピード違反や二人乗りは、初心者にありがちな過ちとして多くの相談があります。この記事では、初心運転者期間中に違反をした際の対応について、通知や講習の可能性、行政処分の流れなどを詳しく解説します。
初心運転者期間とは?
初心運転者期間とは、運転免許を新たに取得してから1年間のことを指します。この期間中に一定の違反をした場合、「初心運転者講習」や「再試験」が課されることがあります。
対象者になるかどうかは、違反点数の累積によって決まります。この期間中に3点以上の違反を2回以上、または4点以上の違反を1回行うと、講習の対象になると定められています。
今回のケース:スピード違反と二人乗りの合計点数
たとえば、「スピード違反15km以上20km未満」は1点、「初心運転者による二人乗り(制限違反)」は2点とされ、合計3点になるケースが想定されます。これは「3点の違反が1回」であり、現時点では講習対象外です。
ただし、これに加えてさらに違反をすると再度点数が加算され、次の違反で初心者講習の対象になる可能性があります。現在の累積点数と、過去の違反履歴が影響するため、正確な確認は「運転記録証明書」の取得で可能です。
初心運転者講習の通知と時期
初心運転者講習の通知は、条件を満たした場合に「公安委員会」から書面で届きます。通常、違反から1〜2か月以内に発送されることが多いですが、警察の事務処理や郵送事情によって遅れることもあります。
もし違反から1か月以上経っても通知が届かない場合は、講習対象外だった可能性が高いと考えられます。ただし、追加の違反で累積点数が条件に達すると、後日講習通知が届く場合もあります。
初心運転者講習を受けないとどうなる?
講習通知が届いたにもかかわらず、指定期間内に受講しない場合は「運転免許の取り消し」または「再試験」が課されることがあります。特に再試験では筆記・技能試験の両方が必要で、合格しなければ免許失効となります。
講習は指定日時に受講しなければならず、欠席理由があっても再設定されないこともあります。通知が届いたら速やかに日程を確認し、必ず出席しましょう。
初心運転者が気をつけるべき交通ルール
初心運転者は以下のような違反に特に注意が必要です。
- 法定速度の遵守
- 二人乗りの条件確認(免許取得から1年以上経過が必要)
- 携帯電話使用の禁止
- 信号無視・一時不停止
バイクにおいては、特に法定条件(例:二人乗りは取得後1年以上、かつ20歳以上)を把握しておくことが重要です。違反が積み重なると初心者講習だけでなく、免許取消処分も現実になります。
まとめ:現状では講習対象外の可能性が高いが、油断は禁物
今回のケースでは、スピード違反と初心運転者による二人乗りの合計が3点であり、初心運転者講習の条件である「複数回の違反」や「4点以上の違反」には該当しないため、講習の通知が来ない可能性が高いです。
しかし、今後さらに違反をすれば講習対象になるリスクは高まります。通知が来るかどうか不安な場合は、運転記録証明書の申請で自分の違反点数を確認するのが安心です。違反を繰り返さないことが何よりの対策となります。
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