サーキット走行やワインディングでのスポーツライディングを楽しむライダーの中には、純正のバンクセンサーでは物足りず、さまざまな工夫をしている人がいます。その中でも一部で話題になるのが「まな板バンクセンサー」。今回は、なぜまな板が使われるのか、そのDIY方法や注意点、そして安全性について詳しく紹介します。
バンクセンサーとは?役割と重要性
バンクセンサーとは、ライダーのブーツやつま先が地面と接触するのを防ぐための部品です。主にレーシングスーツやバンク角が深いバイク用に装着されています。走行中に地面と接触することで、バンク角の限界を知る目安にもなります。
市販のバンクセンサーは、樹脂や金属、チタンなど素材によって摩耗の仕方や火花の出方が異なり、価格も性能も多様です。
なぜ“まな板”を使うのか?コスパと加工性の良さが理由
バンクセンサーの代用品としてまな板が選ばれる理由は、安価で加工しやすく、滑りやすさもそこそこあるからです。100円ショップやホームセンターで手軽に入手でき、厚みやサイズを調整しやすいため、DIYパーツとして一定の人気があります。
また、擦れることで多少摩耗はするものの、簡単に取り替え可能で、消耗前提の用途に適しているというのも選ばれる理由のひとつです。
まな板バンクセンサーの作り方:基本の流れ
まな板バンクセンサーの基本的な作り方は以下の通りです。
- 1. 好みの厚さと硬さのまな板を用意
- 2. ハサミまたはノコギリで適度な大きさにカット
- 3. バンクセンサーの取付位置(ブーツや膝の外側など)にガムテープ、タイラップ、ベルクロなどで固定
ガムテープでの固定はもっとも手軽ですが、雨や摩擦で剥がれやすくなるため、耐久性や安全性を高めたいならボルト止めやベルクロ併用を推奨します。
実際の使用感と注意点
実際にまな板を使ったライダーの声では、「意外といける」「一日持てば十分」という意見が多い一方で、「滑りすぎて怖い」「すぐ割れた」などのデメリットも指摘されています。
特に注意したいのが、取付が甘いと走行中に外れる危険がある点です。高速走行やサーキットでは命に関わるリスクもあるため、必ず事前にしっかり固定し、試走で様子を見るようにしましょう。
他のDIY代用品との比較
まな板以外にも以下のような代用品があります。
- 樹脂製まな板(硬質):より耐久性が高くおすすめ
- スケボーデッキテープ:滑り止め効果が高いが摩耗しやすい
- 古いバンクセンサーの芯材:再利用することで安定感アップ
自分のライディングスタイルに合った素材を見極めるのが重要です。
まとめ:まな板バンクセンサーは可能だが、安全対策と自己責任が必須
バイクのバンクセンサーにまな板を代用することは可能ですが、あくまで応急的・実験的な方法として考えるべきです。固定方法、摩耗、破損リスクを理解したうえで、安全性を最優先に判断しましょう。
コストを抑えつつ自作するのは楽しさのひとつですが、信頼性が求められる場面ではやはり市販品の使用がおすすめです。DIYと安全のバランスを取って、快適なライディングライフを送りましょう。
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