リターンライダーに人気の高いスズキ・バンディット1200S。平成17年式(2005年式)は、性能・スタイルともに熟成されたモデルとして知られています。特にフルスケールメーター搭載車両が存在する点に魅力を感じる方も多いですが、リミッターやメーター表示に関する仕様には注意が必要です。この記事では、国内仕様と輸出仕様の違いを交えながら、バンディット1200Sのリミッターの実情と、フルスケールメーターの意味について詳しく解説します。
バンディット1200S(平成17年式)の概要
バンディット1200Sは、空油冷の1,157ccインライン4エンジンを搭載し、街乗りから高速ツーリングまで対応する万能モデルとして高い評価を得てきました。平成17年式は国内最終型に近い仕様で、インジェクション化される前のキャブレターモデルとなります。
ハーフカウル付きの「S」モデルは、防風性とデザイン性を兼ね備えており、長距離ツーリングユーザーにも人気です。
国内仕様とフルスケールメーターの関係
フルスケールメーターとは、一般にメーター上の最高速度が240km/hや280km/hなど高めに設定されたスピードメーターを指します。平成17年式の国内仕様バンディット1200Sでも、年式やグレードによってはフルスケールのメーターを装備している個体が存在します。
これは、主に輸出仕様のパーツを流用した車両や、並行輸入車、または後からメーターを換装された車両に見られます。国内正規仕様では基本的に180km/hスケールのメーターが標準装備されていました。
国内モデルにおけるリミッターの有無
日本国内向けバイクには、法令により180km/hリミッターが装着されています。これはバンディット1200Sも例外ではなく、メーターが240km/hスケールであっても、ECUにより180km/hで燃料カットが入る仕様となっています。
つまり、フルスケールメーターが搭載されていたとしても、リミッターが解除されていない限り、実際にその速度域に達することはありません。あくまで視認性やデザイン上の違いと考えてよいでしょう。
リミッター解除は可能か?
一部のバイクショップやカスタムパーツメーカーでは、バンディット1200S用のリミッターカット装置や、フルパワー化キットが販売されています。これにより、海外仕様同様のパフォーマンスを発揮させることも可能ですが、公道使用においては法的リスクを伴います。
また、ECU書き換えや社外メーターへの換装なども検討される場合がありますが、車検対応や故障診断系への影響も考慮が必要です。
フルスケールメーターを選ぶメリットと注意点
フルスケールメーターには視認性の向上や高性能車らしいデザイン性といったメリットがありますが、見た目だけで走行性能が変わるわけではありません。特に中古車市場では、過去にメーターが換装された車両も多く、走行距離不明扱いになる場合もあるため注意が必要です。
購入前には、メーターの仕様や変更履歴、整備記録簿などをよく確認しましょう。正規ディーラー車であれば、基本的には180km/hメーター+リミッターが標準となっています。
まとめ
平成17年式バンディット1200Sには、フルスケールメーター搭載車両も存在しますが、国内仕様では原則180km/hリミッターが装備されています。見た目の違いが性能に直結するわけではないため、リターンライダーの方は安全性や信頼性を第一に、仕様や状態をよく確認してから購入を検討することが大切です。バイクライフを安心・快適に楽しむためにも、事前の情報収集を怠らないようにしましょう。
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