後付けコーナーセンサーを前進時にも作動させる方法|安全性と配線の実例解説

カスタマイズ

自動車の後付けコーナーセンサーは、バック時の安全確認に非常に有効な装備ですが、「前進時にも反応してほしい」というニーズも少なくありません。市販のセンサーキットは多くがバックギア連動で設計されていますが、工夫次第で前進時にも動作させることが可能です。本記事ではその具体的な方法と注意点を紹介します。

通常の配線方法とその仕組み

一般的な後付けセンサーは、バックランプ(Rレンジ)からの信号線に連動して電源が供給される仕組みになっています。これにより、シフトレバーをRに入れたときのみセンサーが作動する設計です。

この配線方法は過剰な警告音を防ぐ意味でも理にかなっていますが、前進時に障害物検知をしたい場合には不向きです。

前進時にも作動させる方法

前進時の作動を実現するには、イグニッション電源(ACCまたはIG電源)やスモールライト電源などから常時電源を供給する方法があります。ただし、この方法ではセンサーが常時作動してしまうため、誤作動や不快な警告音の原因になることも。

より現実的な方法として、トグルスイッチやリレーを併用して前進・後退を手動または条件付きで切り替える工夫が推奨されます。

実例:スイッチを併用した切替配線

あるユーザーは以下の構成で前後作動を実現しました。

  • 電源:ACC電源から取得(エンジンON時のみ通電)
  • トグルスイッチ:ONでセンサー作動、OFFで無効
  • バックギア信号:通常通り接続

これにより、バック時は自動作動、前進時はスイッチをONにすれば作動する仕組みを作れます。誤作動を防ぎつつ、必要な場面でのみセンサーを活用できます。

リレーやフロントセンサーの導入も選択肢

センサーキットの中には、前後センサーを制御する専用ユニットがセットになっている製品もあります。こういったものを利用することで、車速やステアリング入力と連動した高度な動作制御も可能になります。

例えば、車速5km/h以下でのみ作動する設計の製品は、渋滞時の誤警報を減らし、駐車時のみ確実に警告を出すため便利です。

注意点とリスク

独自配線を行う場合には以下のリスクに注意しましょう。

  • バッテリー上がりの原因になる可能性
  • 配線ミスによるショート・火災
  • 車検対応外となるケース

特に、常時電源やACC電源の扱いには注意が必要です。電装系に不安がある場合は、専門店に相談するのが無難です。

まとめ:前進時の作動には配線と工夫が必要

後付けコーナーセンサーを前進時にも活用したい場合は、ACC電源からの給電とスイッチやリレーの併用が現実的な方法です。自分で施工する際は、電源取得場所や配線方法に十分注意し、安全第一で作業を行いましょう。不安な場合はプロに依頼し、安全性と利便性を両立させた快適なカーライフを手に入れましょう。

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