車を長期間動かさないと、エンジンがかからない・変な音がするなどのトラブルが起きがちです。特に免許を持っていない方や普段あまり車に触れない方にとっては不安になりますよね。この記事では、そうした「車の放置によるエンジントラブル」について、バッテリーの役割と劣化の兆候、そして対処方法まで丁寧に解説します。
車を放置するとバッテリーが上がる理由
車はエンジンを切っていても時計やセキュリティシステムなどが少しずつ電力を消費しています。これにより、1か月以上放置するとバッテリーが自然放電しきってしまい、エンジンがかからなくなることがあります。
特に寒い時期や、古いバッテリーはその傾向が強くなります。バッテリーは3〜5年で劣化するため、前回の交換時期が不明な場合は劣化の可能性も考えられます。
エンジンがかかりにくいときの兆候と対処
「キュルキュル…」と弱い音がしてエンジンがかからない場合、それはバッテリー上がりの初期症状です。以下のような対処が考えられます。
- 他の車からブースターケーブルで救援
- JAFなどのロードサービスを呼ぶ
- ジャンプスターターを使う(事前準備が必要)
上記の方法で一時的に回復しても、バッテリーが古い場合は交換が必要です。
1週間に一度エンジンをかける意味とポイント
「1週間に1回、15分〜30分エンジンをかける」というアドバイスには意味があります。これはバッテリーを適度に充電し、車の機能維持をするためです。ただし、エンジンをかけたまま放置するだけではなく、ギアをPにしてブレーキを踏みながらしっかりアイドリングしてください。
また、たまに少し走らせてタイヤの偏りやブレーキの固着を防ぐことも効果的です。
工具や知識がない場合の頼り方
車に詳しくない場合、下手にエンジンをかけ続けたり触ったりすると故障を招くことも。そんな時は。
- 保険会社のロードサービスを確認(無料対応の場合あり)
- 近くの整備工場やカー用品店に連絡
- JAF会員なら年数回まで無料でバッテリー救援可
事前に「車検証」や「任意保険証書」に記載された連絡先を控えておくとスムーズです。
バッテリーの交換が必要なサイン
以下のような症状がある場合、バッテリー交換のタイミングかもしれません。
- エンジンのかかりが悪くなった
- ライトが暗くなる
- エンジン始動後すぐに止まる
また、バッテリーの上部に点検窓があり「要充電」や「要交換」の色に変化していたら要注意です。
まとめ:慌てず冷静に、定期的な管理を
エンジンがかからない、変な音がするといった症状は、決して珍しいトラブルではありません。特に車を動かさない日が続くと、誰にでも起こり得ることです。
大切なのは「定期的なエンジン始動」と「異変を感じたときの冷静な対応」です。無理をせず、必要に応じてプロの手を借りることで、愛車のトラブルを未然に防ぐことができます。
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