バイクカスタムの醍醐味は、自分好みに車体をアレンジできる自由さにあります。特に人気の高いホンダ・エイプ100は、スタイルや走行性能を自分好みに変える楽しみ方が豊富です。その中で最近注目されているのが、ベンリィ50のタンクをエイプ100に流用するというカスタムです。本記事ではその可能性と注意点について詳しく解説します。
エイプ100とベンリィ50のフレーム構造の違い
エイプ100は軽量でシンプルなダイヤモンドフレームを採用しており、タンクのマウントポイントも比較的簡素です。一方で、ベンリィ50は商用を意識した構造のため、タンク下部の取り付け構造やサイズが異なります。
そのため、完全なポン付け(無加工での取り付け)は基本的には難しいとされています。マウント位置がズレていたり、タンク下の干渉が生じることが多いです。
TikTokで話題のカスタム事例は「加工あり」
TikTokなどで「ベンリィタンクをエイプに装着している」動画は確かに存在しますが、よく見るとマウントステーを追加していたり、フレーム側に加工を施しているケースがほとんどです。
特に前方のマウントを延長ステーで対応し、後部はゴムクッションを追加するなどの工夫が必要となるため、ある程度の技術や工具が必要です。
加工前提であれば装着可能だがリスクも
フレームに溶接加工を施すことなく、ボルトオンのステー製作などで対応することもできますが、加工の精度が悪いと走行中にタンクがズレたり外れる危険性もあります。安全性と強度を確保するためには、できればプロショップで相談・施工してもらうのが安心です。
また、タンク容量や燃料コックの位置も異なるため、燃料ラインの取り回しも調整が必要です。
実際にカスタムしたユーザーの声
「ベンリィタンクはクラシック感が増してカッコいい」「容量が少し増えたのでツーリング向きになった」などポジティブな意見も多いですが、「取り付けにかなり苦労した」「振動で割れそうになった」という声も散見されます。
実例を参考にする際は、単に“装着できた”という事実だけでなく、“どんな加工をしたか”に注目することが大切です。
まとめ:慎重に判断しよう
エイプ100にベンリィ50のタンクを取り付けることは加工を前提とすれば可能ですが、ポン付けはほぼ無理であり、精度と安全性を確保したい場合はプロの手を借りることをおすすめします。
カスタムは自己責任であることを理解した上で、情報収集と準備をしっかり行い、楽しんで取り組んでください。
コメント