ドレスアップや安全性向上を目的に、純正ウインカーからシーケンシャルウインカーへの交換を検討する方が増えています。特にLEDタイプのウインカーは省電力で見た目もスタイリッシュですが、「抵抗は必要なのか?」という疑問は多くの人が抱くポイントです。本記事では、後付けシーケンシャルウインカーの仕組みと抵抗器の必要性について解説します。
シーケンシャルウインカーとは?
シーケンシャルウインカーは、LEDの点灯が内側から外側に向かって流れるように光るウインカーのことです。高級車やスポーツカーに採用されていることが多く、後付けパーツも市販されています。
その多くはLEDを使用しており、視認性が高く、スタイリッシュな見た目が特徴です。
なぜ抵抗器が必要になるのか?
純正のハロゲンバルブと比べて、LEDウインカーは消費電力が大幅に少ないため、車両側のリレー(フラッシャーユニット)が「球切れ」と誤認してハイフラ現象(点滅速度が早くなる)を起こすことがあります。
この現象を防ぐために、抵抗器(ハイフラ防止抵抗)を取り付けて、消費電力を補い、純正のバルブと同程度の電流が流れるように調整します。
抵抗が不要なケースもある
最近の後付けLEDウインカー製品には、あらかじめ「ハイフラ防止回路」が内蔵されているモデルもあります。これらを選べば、別途抵抗を取り付ける必要はありません。
また、車種によってはフラッシャーリレー自体をLED対応品に交換することで、抵抗器を使わずにハイフラ対策が可能です。
取り付け例:DIYでシーケンシャルウインカーに交換
例として、トヨタ・ハイエースに後付けLEDシーケンシャルウインカーを導入したケースでは、抵抗器を片側に25Ω/50Wのものを取り付けることでハイフラを防止しています。設置箇所は熱がこもらない場所がベスト。
一方、ホンダ・フィットなどの車種では、LED対応のフラッシャーリレーを市販品に交換する方法が採られています。こちらの方がスマートで安全な場合もあります。
抵抗器を取り付ける際の注意点
- 高温になるため、金属部に固定:抵抗器は発熱するため、プラスチック部分には触れないように取り付け。
- 誤った抵抗値はトラブルの元:10Ωや15Ωなどの適切な値を車種やLED仕様に合わせて選ぶ。
- 分岐配線は確実に接続:断線や接触不良があると正常に点滅しないことも。
まとめ:必要かどうかは製品と車種次第
後付けのシーケンシャルウインカーに抵抗器が必要かどうかは、使用する製品の仕様や、車両側のウインカー回路の仕組みによって変わります。ハイフラ防止機能付きLEDであれば不要なこともありますし、フラッシャーリレーの交換で代替できる場合もあります。
安全性と見た目の両立を図るためにも、購入前に仕様を確認し、適切な方法で導入しましょう。
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