新車の購入を検討する際、車両価格だけでなく、長期的なランニングコストも無視できません。ソリオ・クロスビー・ルーミーはどれも人気のコンパクトカーですが、10年間乗るとその維持費や燃費、保険料などに差が出てくるものです。今回はこれら3車種の10年間のランニングコストを比較し、どれが本当にお得なのかを探ります。
各車の基本スペックと燃費性能の比較
まずは各車の基本的なスペックとカタログ燃費を見ておきましょう。
車種 | 車両価格(目安) | 燃費(WLTCモード) | 排気量 |
---|---|---|---|
スズキ ソリオ | 約180万〜220万円 | 19.6〜22.3km/L | 1.2L |
スズキ クロスビー | 約200万〜230万円 | 18.2km/L | 1.0Lターボ |
トヨタ ルーミー | 約150万〜210万円 | 18.4〜20.7km/L | 1.0L |
燃費性能ではソリオがやや優位ですが、ルーミーも健闘しています。クロスビーはターボエンジンのためやや劣りますが、パワー面では強みがあります。
10年間の燃料費の比較(年間1万km走行想定)
ガソリン単価を160円/L、年間走行距離を1万kmとして、燃料費を試算すると以下の通りになります。
- ソリオ(平均21km/L)…約76,190円/年 ×10年=約76万円
- クロスビー(18km/L)…約88,888円/年 ×10年=約89万円
- ルーミー(19.5km/L)…約82,051円/年 ×10年=約82万円
燃費の差はそこまで大きくないものの、長期間では差額が数万円規模になります。
自動車税・保険料・車検など維持費の比較
1.0〜1.2Lの排気量のため、自動車税はほぼ同水準(年額29,500円)。任意保険は等級・年齢によりますが、車両価格や安全装備の違いにより差が出ます。
車検費用はどれも普通車で同程度ですが、クロスビーはターボ車のため若干部品代が高くなる傾向も。
10年間のトータル維持費の目安
ここで仮に以下の条件で試算してみます。
- 自動車税:29,500円 ×10年=約30万円
- 車検代:10万円×5回(2年毎)=50万円
- 任意保険:年6万円×10年=60万円
- 燃料費(前述)
合計(車両価格除く)
- ソリオ:約216万円
- クロスビー:約229万円
- ルーミー:約222万円
わずかながらソリオがコスト面で有利な結果になりますが、走行性能や装備でクロスビーを選ぶ価値もあります。
実際に乗ったユーザーの声
ソリオのオーナー:「燃費が良く、街乗り中心でも維持費が安く助かる。スライドドアで使いやすい」
クロスビーのオーナー:「デザイン重視で選んだけど、維持費は思ったよりかかる。加速性能は満足」
ルーミーのオーナー:「コスパ重視で選んだ。狭い道でも取り回しが良くて◎」
まとめ:ランニングコストとライフスタイルのバランスで選ぶ
10年間のランニングコストは、意外にも大きな差にはなりません。燃料費・車検費用・保険料などで若干の違いはありますが、ライフスタイルや好みによる選び方がむしろ重要です。
「長く乗って満足できる車」を選ぶためには、試乗や維持費の確認、そして自分に合った使い方をイメージすることがポイントです。価格の安さに惑わされず、トータルで納得できる1台を見つけましょう。
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