NSR50のアルミフレームのサビ取り完全ガイド|放置車両を蘇らせる実践テクニック

車検、メンテナンス

長年放置されたNSR50のレストアでは、アルミフレームのくすみや白サビ、腐食といった問題に直面することが少なくありません。鉄と違ってアルミは赤錆ではなく白く粉を吹いたような酸化が進行し、素材自体が劣化することも。この記事では、アルミフレームの特性を踏まえた適切なサビ取り方法を、初心者でも分かるように具体的に解説します。

アルミフレームのサビとは?その正体と放置リスク

アルミに発生するのは一般的に「白サビ」と呼ばれる酸化アルミニウム。これは表面が酸素と反応して白く粉を吹いた状態で、時間と共に進行し腐食や強度低下の原因となります。

特に放置車両では雨風による浸食でサビが進行し、表面に白濁した模様が浮かんでいる場合は早急な対処が必要です。

基本のサビ取り手順|初めてでも安心のステップ解説

  • ステップ1:洗浄

    まずは中性洗剤とスポンジでフレーム全体の汚れや油分を除去し、乾燥させます。サビの程度が軽ければこの時点でかなり綺麗になることも。

  • ステップ2:ケミカル処理

    軽度の白サビなら、アルミ用の酸化除去剤やメタルポリッシュ(例:ピカール、ワコーズメタルコンパウンド)をクロスやウエスで磨き込むことで光沢が戻ります。

  • ステップ3:サンドペーパー処理

    表面がザラザラしていたり酸化が深い場合は、#800〜#1500程度の耐水ペーパーで水研ぎを行います。必ず番手を段階的に上げて仕上げると、より美しい仕上がりになります。

より本格的な仕上げを目指すなら

鏡面仕上げを目指す方には、サンダーを使ってポリッシュ作業を行うのも一手。ミニグラインダーにフェルトディスク+金属用コンパウンドを取り付けて磨くと、深い光沢が出て高級感が増します。

ただし、削りすぎるとフレーム強度に影響が出るため、必ず様子を見ながら慎重に進めてください。

仕上げと再発防止策

サビ取り後は、アルミ専用のコーティング剤(クリアワックスや表面保護スプレー)を使って保護層を作っておくと、酸化の進行を防げます。屋外保管の場合はカバーや車庫の使用も効果的です。

また、メンテナンスサイクルとして、月に1回程度は表面のチェックと簡単なワックス掛けを行うと長く美しい状態を保てます。

実例紹介:レストア中のNSR50での成功例

あるNSR50オーナーは、10年以上放置された車体のアルミフレームを#1000→#1500の耐水ペーパーで仕上げ、最終的にミニポリッシャーと金属用コンパウンドで磨き上げたとのこと。最初は粉を吹いていた白サビも、作業後は金属の鈍い輝きが蘇り、見違えるような仕上がりになったそうです。

まとめ:焦らず丁寧に、アルミサビ取りは確実な工程で

NSR50のような貴重なバイクのレストアにおいて、アルミフレームのサビ取りは車体の印象を大きく左右する大事な作業です。ケミカル洗浄→研磨→保護の流れを守れば、初心者でも安心して美しい仕上がりが期待できます。

長く大切に乗るためにも、正しい方法でレストアを進めていきましょう。

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