日本郵便の二輪配達バイクと免許の実情|郵便局員はどの免許でバイクを運転しているのか?

運転免許

郵便配達といえば、赤いカブや三輪バイクが街中を走る光景が日常的に見られます。特に50ccを超える黄色・ピンクナンバーの二輪車が使用されていることに気づいた方の中には、「郵便局員はすべて自動二輪免許を持っているの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、日本郵便の二輪車運用と必要免許について詳しく解説します。

日本郵便が使用する配達用バイクの種類

日本郵便が配達に使用しているバイクには主に以下の3タイプがあります。

  • 原付一種(50cc):白ナンバー。古くから多用されていたが近年は減少傾向。
  • 原付二種(51〜125cc):黄色(〜90cc)・ピンク(〜125cc)ナンバー。現在の主力。
  • 電動バイクや三輪バイク(ジャイロ系):地域や用途によって導入拡大中。

特にHondaスーパーカブ110(JA44など)やベンリィ110などの125ccバイクは、登坂性能や積載性の高さから全国の郵便局で多数稼働しています。

運転に必要な免許区分

郵便配達に使用されている車両が125ccである場合、その運転には少なくとも小型限定普通二輪免許が必要です。これは、道路交通法で明確に定められています。

以下に免許と運転可能な排気量の対応を示します。

免許の種類 運転可能な排気量
原付免許 〜50cc(白ナンバー)
普通自動車免許(MT/AT) 〜50cc(※原付扱いのみ)
小型限定普通二輪免許 〜125cc(黄・ピンクナンバー)
普通二輪免許 〜400cc
大型二輪免許 制限なし

したがって、郵便局員が125ccバイクを運転するには、必ず上記のいずれかの二輪免許が必要になります。

日本郵便の採用と免許要件

日本郵便では、正社員・契約社員・アルバイト問わず、原則として「小型限定普通二輪免許」以上を保有していることが応募条件になっていることが多いです。

例えば、求人票には「普通二輪(AT限定可)以上 必須」などと記載されていることがあり、未所持の場合は採用対象外となります。

また、会社によっては採用後に取得支援制度を用意している例もあり、教習費用の一部補助が出るケースもあります。

無免許運転のリスクと管理体制

当然ながら、日本郵便を含む事業者が無免許運転を黙認することはありません。郵便局では配属前に免許証の確認を厳格に行っており、無免許で配達車両に乗ることは制度上不可能です。

仮に無免許運転が発生した場合は、重大な法令違反として懲戒対象になり、会社・本人双方に刑事責任が及ぶ可能性があります。

よって、日本郵便の黄色・ピンクナンバー車両は、合法的に必要な免許を持つ職員によって運転されていると考えて問題ありません。

小型限定普通二輪免許とは?

この免許は、125cc以下の二輪車を運転できるもので、AT限定であれば教習時間も短く、比較的取得しやすい免許です。主に下記の特徴があります。

  • AT限定:最短2日〜3日で取得可能(教習所による)
  • 費用:5〜8万円前後(地域差あり)
  • 学科試験:普通自動車免許所持者なら免除の教習所もあり

配達業務に必要な免許として非常に現実的な選択肢とされ、多くの局員がこの免許で日々バイク配達を行っています。

まとめ:郵便局の二輪バイク運転は法的に整備された体制下にある

日本郵便で使用されているピンクや黄色ナンバーの配達バイクを運転している職員は、すべて必要な二輪免許(小型限定普通二輪以上)を取得しています。普通免許や原付免許だけでは運転できないため、採用時または勤務前に必ず取得済であることが確認されています。

免許制度に基づいた適切な運用がなされているため、街中で見かける郵便配達バイクが違反状態で走っている心配は不要です。もし自分もその仕事に興味があるなら、小型限定二輪免許から始めてみるのも一つの道でしょう。

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