BMW E92 320で発生する走行中の異音原因とその対策|擦れたような「サーッ」という音の正体に迫る

車検、メンテナンス

BMW E92 320を運転中に「サーッ」といった擦れるような異音が気になったことはありませんか?エンジン回転数には連動せず、低速では感じにくいが一定速度を超えると聞こえてくる…そんな症状は多くのオーナーが経験しています。本記事ではその原因と対処法を実例も交えて詳しく解説します。

まずは音の特徴を正確に把握しよう

異音の特定には「いつ」「どこから」「どんな音がするか」の3点を正確に把握することが重要です。今回のように「擦れた感じのサーッという音」「エンジン回転数に関係しない」「低速では発生しない」という特徴がある場合、発生源の候補をある程度絞ることができます。

この特徴から、エンジン内部ではなく、走行中の空力的な要因や、駆動系・足回り・エアコン関連などが疑われます。

ブロアモーターやエアコン関連の可能性

実際に多いのが、ブロアモーター内に入り込んだ異物や、ファンそのものの摩耗による擦れ音です。ブロアモーターは車内に風を送るための装置であり、フィルターを通して空気を取り込んでいますが、フィルターの劣化や破損で葉っぱやホコリが内部に入り込むと擦れるような音がします。

特に、音が「エアコン使用時に強くなる」「風量に応じて変わる」場合はこの可能性が高いです。フィルター交換やファンユニットの清掃で改善することがあります。

駆動系・足回りの摩耗や異常

ブロアモーター以外に考えられるのは、ホイールベアリングやブレーキ周辺の摩耗です。ホイールベアリングに劣化があると、速度に応じて「サーッ」や「ウーッ」といった持続音が発生し、コーナリングで音が変化することもあります。

また、ブレーキパッドとローターのわずかな干渉や、シムのズレ、パッドの残量不足でも軽い摩擦音が発生することがあります。ダストが出ていない場合でも音がすることは十分あり得ます。

空力や外装パーツの緩みも見逃せない

意外な落とし穴としては、アンダーカバーやモールの緩み、フロントグリル・フェンダーのクリップ外れなどが挙げられます。走行風によって振動し、「擦れる音」や「風切り音」のように聞こえることがあります。

特に高速走行時にだけ聞こえるような場合、ボディ下回りを目視チェックし、カバーやスポイラーの固定が緩んでいないかを確認しましょう。

実例:E92オーナーの異音トラブル事例

あるオーナーは、時速40km/h以上で発生する「サーッ」という異音に悩まされていました。ディーラーでは「異常なし」と言われましたが、専門ショップで診てもらったところ、ブレーキパッドの摩耗センサーの端子がホイールと干渉していたことが原因でした。対策としては、センサーの再固定と断線確認を行い、音は解消されました。

このように、音の原因は小さな部品のズレや干渉であることも珍しくありません。

点検の際のチェックポイント

  • ブロアモーターとフィルターを外して異物の混入を確認
  • ホイールベアリングのガタ・異音チェック
  • ブレーキ周りのパッド残量とローター接触面の確認
  • 下回りやモールの固定状態の目視確認
  • エアコン使用時と無使用時の音の変化確認

まとめ:正確な音の診断で不要な出費を避けよう

BMW E92 320の「サーッ」という異音の原因は多岐に渡りますが、エンジンや駆動系の重大なトラブルでないケースも多く、焦らず一つずつ可能性を潰していくことが大切です。音の出るタイミング・音質・速度との関係を記録しておくことで、ショップへの相談もスムーズになります。

異音が続くとストレスになりますが、原因を突き止めて解決すれば、再び快適なBMWライフが戻ってくるはずです。

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