4Lモンキーに12Vエンジンをスワップする際、多くのオーナーが直面するのがイグニッションコイルの取り付け位置の問題です。12V化に伴い、メインハーネスやコイルの設計が異なるため、ノーマルのステーでは収まりきらないケースも珍しくありません。本記事では、実際の取り付け事例や工夫、安定した点火を得るためのコツをご紹介します。
なぜ取り付け位置が変わるのか?
12Vエンジンのイグニッションコイルは、元々5Lモンキーや後期型ゴリラ向けに設計されており、4Lフレームではステーの位置やスペースが合わないことがあります。また、純正12Vハーネスの取り回しも4L用フレームにはフィットしないため、調整が必要になります。
特に4Lモンキーのフレームは、ハンドルポストやエアクリーナーボックス、シート下の構造がタイトなため、純正位置での装着が困難になる要因となります。
おすすめのイグニッションコイル取り付け位置
実際のユーザーのカスタム例をもとに、以下の取り付け位置がよく使われています。
- フレームのシート下:バッテリーケースの隣に共締め。防振ゴムを併用。
- フレーム左側の三角部分:自作ステーで取り付けると比較的目立たずスマート。
- タンク下(フレーム上部):スペースがあればここも候補。熱の影響に注意。
これらの位置は、点火トラブルを回避しながらハーネスの長さとのバランスも取りやすいです。
自作ステーや市販ブラケットの活用
ホームセンターで購入できるステー金具を加工して、フレームの既存ボルト穴を利用するのが最も簡単かつ確実な方法です。防振材(ラバーやウレタンなど)を挟むことで振動対策も万全にできます。
また、ミニモトやキタコ、田中商会などが販売している12Vコイル汎用ブラケットも使えます。これらは穴位置が自由に調整できるものも多く、フレームを無加工で取り付け可能です。
配線の取り回しと防水対策
イグニッションコイルの取り付け場所に応じて、配線の取り回しにも工夫が必要です。特に次の点に注意してください。
- 高温部を避けて配線:エンジン周辺を通す際は耐熱チューブを使用
- コネクタ部の防水処理:ビニールテープ・自己融着テープで絶縁補強
- フレームとの干渉防止:フレームと擦れる箇所にはクッション材を
小型ヒューズボックスを設置することで、トラブル時の確認もしやすくなります。
整備性と見た目のバランスを取ろう
どんなに理想的な位置でも、整備がしにくい場所では後々のトラブル時に苦労します。たとえば、タンクを外さないとアクセスできない場合や、カウルを都度外す必要がある配置は避けたいところです。
また、外装とのバランスも考慮して、なるべく目立たずスマートに収まる配置を心がけると、全体の仕上がりが美しくなります。ステーを黒塗装したり、スパークプラグコードをカラーで合わせるなどの工夫もおすすめです。
まとめ:コイル位置も“カスタム”の楽しみ
4Lモンキーに12Vエンジンを載せる場合、イグニッションコイルの取り付け位置は重要なカスタムポイントになります。スペースの制約をクリアしつつ、メンテナンス性や配線の安全性を考慮した取り付けを心がけることで、安心して長く乗れる一台に仕上がります。自分なりの工夫を重ねて、理想のモンキーを完成させましょう!
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