PP素材のバイクパーツを塗装する方法|初心者でも扱いやすい塗料と道具を紹介

カスタマイズ

バイクの外装パーツに使われるPP(ポリプロピレン)は、その優れた柔軟性と耐久性の反面、塗装が非常に難しい素材として知られています。しかし、正しい下地処理と塗料を使えば、DIYでも十分に美しい仕上がりが可能です。本記事では、スプレー塗料が苦手な方でも使いやすいローラー塗りを前提とし、Amazonなどで手軽に手に入る塗料や道具をご紹介します。

PP素材の塗装が難しい理由

PPは表面が非常に滑らかで、さらに樹脂内部から微量の油分がにじみ出る性質を持つため、通常の塗料では密着しにくいという欠点があります。このため、何も処理をせずにそのまま塗っても、すぐに剥がれてしまいます。

また、柔軟性があるため塗膜が硬すぎるとクラック(ひび割れ)の原因にもなります。こうした特性を踏まえて、塗料選びと前処理が非常に重要です。

塗装に必要な道具と材料一覧

  • PPプライマー(密着剤):例「ミッチャクロン マルチ」
  • ローラー用塗料:例「タカラ塗料 ウレタン塗料2液タイプ(自動車用)」
  • スポンジローラー:細かい目のものが塗りムラが出にくい
  • 耐水ペーパー(#600〜#1000)
  • 脱脂剤(シリコンオフ)
  • マスキングテープ、新聞紙などの養生道具

上記の製品はAmazonなどの大手通販サイトでも比較的容易に入手可能です。

塗装手順をわかりやすく解説

まずは表面の油分や汚れをしっかりと除去することから始めます。
①脱脂 → ②足付け(サンドペーパー) → ③再脱脂 → ④プライマー塗布 → ⑤本塗り → ⑥乾燥という流れです。

特に重要なのがプライマーの塗布です。PP素材に対応したものを必ず使用し、ローラーや刷毛で塗っても問題ありません。その後、2液ウレタン塗料をローラーで丁寧に重ねていきましょう。

ローラー塗装のコツと注意点

ローラーを使うときは、スポンジの目が細かいものを選び、薄く何度も塗り重ねることがポイントです。一度に厚く塗ると垂れや気泡が出やすくなり、仕上がりが悪くなります。

また、2液ウレタン塗料は硬化剤との混合が必要で、使用時間に制限があります。小分けにして調合しながら作業しましょう。

実際に塗装した例と感想

例えば、バイクのアンダーカウル(未塗装の黒PP素材)に「ミッチャクロン+タカラ塗料2液ウレタン」を使用したユーザーからは「3ヶ月経っても剥がれなし、色ムラも少ない」といった声が見られます。

ただし、「ローラー塗りは細かい部分に入りづらいので、タッチアップには筆や小型ローラーが便利」といったアドバイスもありました。

よくある質問(FAQ)

  • Q:PPプライマーを使わずに塗れますか?
    A:基本的には不可。密着せずすぐに剥がれる可能性が高いです。
  • Q:筆塗りでも大丈夫?
    A:小面積なら可能。ただしムラが出やすいので注意。
  • Q:ホームセンターの水性塗料でも良い?
    A:水性ではPPとの密着力が弱いため推奨できません。

まとめ:適した材料と手順でPP素材もDIY塗装できる

PP素材は確かに塗装が難しい部類ですが、専用のプライマーと適切な塗料を使えば、初心者でも美しい仕上がりが可能です。スプレーが苦手な方は、ローラー塗りでも十分対応できる方法があります。

Amazonなどで手に入る製品をうまく活用し、愛車を自分好みに仕上げる楽しみをぜひ味わってください。

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