BMWモトラッドのバイクに乗っていると、マフラーやタイヤなどの純正部品を交換する場面が出てきます。その際に「この部品、毎回ドイツから取り寄せるの?」「すぐには手に入らないの?」と疑問に感じる方も少なくありません。今回は、BMW純正パーツの供給体制や国内在庫の状況、注文時の流れについて詳しく解説します。
BMWモトラッドの部品供給体制とは?
BMWモトラッドの純正部品は、基本的にドイツ本国の部品センターを拠点に、世界各国の正規ディーラーやインポーターに供給されています。日本における輸入業務は「BMWジャパン・モトラッド部門(モトラッドジャパン)」が担っており、一定数の部品在庫を国内に確保しています。
そのため、消耗品や定期交換部品(例:タイヤ・オイルフィルター・ブレーキパッドなど)は、原則として国内に常備されています。
どんな部品が日本に在庫されているのか?
国内在庫がある部品の一例を挙げると、以下のようになります。
- エンジンオイル・ブレーキフルード
- スパークプラグ・フィルター類
- チェーン・ドライブベルト
- 一般的なブレーキパッド・ディスク
- 標準サイズのタイヤ(純正装着銘柄)
- ライトバルブ、ウィンカー、レバーなど補修パーツ
また、比較的需要の多いマフラーやスクリーン、エンジンカバーなども一部在庫されているケースがあります。ただし、モデルごとに仕様が異なるため、特定の年式や限定車向けのパーツは在庫外であることも多いです。
ドイツ取り寄せになるケースとは?
以下のようなパーツは、原則としてドイツ本国からの取り寄せになる可能性があります。
- 特定のモデル専用パーツ(例:R nineTのカスタム用メーター)
- 車体色と連動する外装パネル類
- 社外コラボ品(アクラポビッチ製マフラー等)
- 電子部品やコントロールユニット(再プログラムが必要な場合)
これらは日本国内にストックしていても回転が少ないため、在庫負担を避ける目的で都度発注扱いになることがあります。
納期の目安と注意点
国内在庫がある場合は、ディーラーの判断で即日または数日以内に入荷します。一方、ドイツからの取り寄せになる場合は通常2〜3週間が目安ですが、以下の点に注意が必要です。
- コロナ禍・世界情勢・海上輸送の影響により遅延の可能性
- 税関処理や航空貨物のスケジュールによるズレ
- BMW本国の在庫状況による納期変動
販売店によっては、取り寄せの際に進捗状況を逐一連絡してくれる場合もあります。
ユーザーとしてできること|事前相談と余裕ある依頼
純正部品の交換や注文を予定している場合、以下のような行動がトラブル回避に有効です。
- 車検・点検の2〜3週間前に部品の可否を相談する
- 社外品ではなく純正希望であることを伝える
- 部品番号が分かる場合は伝えておく(ETK参照など)
また、「念のため予備で置いておきたいパーツ」は早めに注文しておくのもおすすめです。
まとめ|BMWモトラッドの純正部品は基本在庫+都度発注のハイブリッド体制
BMWモトラッドの部品供給は、日本国内における基本消耗品の在庫と、本国からの取り寄せ体制が組み合わさった形で運用されています。すべてが都度輸入というわけではなく、タイヤ・オイル・マフラーといった主要部品の多くは国内に在庫があるケースがほとんどです。
安心してBMWライフを楽しむためにも、信頼できるディーラーとの相談と計画的な整備依頼を心がけましょう。
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