ヤマハTZR50(型式3TU)に乗っているライダーからよく聞かれるのが、「ギヤオイルのドレンボルトってどこにあるの?」という疑問。エンジン下部以外にも見慣れないボルトがいくつかあり、判断に迷うことも多いはず。この記事では正確なドレン位置からオイル交換時の注意点まで、実体験ベースでわかりやすく紹介します。
ドレンボルトの位置と目印
サービスマニュアルによると、ギヤオイルのドレンボルトはエンジン下部ではなく、
右側カウルを外してクラッチ下あたりに位置しています。オイルチェック用レベルボルトの下に配置されており、外すとオイルが排出されます :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
見た目の違いで混同しないために
外観上、同じようなボルトが2つ並んでいることがありますが、
- 上側:オイルレベルチェック用 → 締め付けのみ、オイル抜けません
- 下側:ドレンボルト → 銅ガスケット付きでオイル排出用
ガスケット付きで、オイルが抜けなければドレンボルトではないと判断できます。
実際の交換ステップとポイント
ギヤオイルの交換手順は以下のとおりです。
- エンジンを数分暖気しオイルを温める
- 右側カウルを外してクラッチ下へアクセス
- 下のドレンボルトを銅ワッシャーとともに外す → オイル排出
- ドレンボルトを規定トルク(約2.2 N・m)で締め直す
- オイルレベルチェックボルトで量を確認し、規定量約0.8 Lを補充
- クラッチ横あるオイルフィラーでオイル補給
注意すべきはドレンを締めすぎてケース破損しないよう、トルクレンチを使うこと。またドレンガスケットは新品に交換するのが安全です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
交換後の確認とトラブル回避
オイル交換後は必ず。
- ドレン周囲に液漏れがないか確認
- レベルボルトからオイルが「じわっと溢れる」ことを確認
- 試運転後、再度レベルと漏れ確認を行う
これにより不足や過剰注入、漏れトラブルを未然に防げます。
まとめ:正しい位置で安心交換を
TZR50(3TU)では、ドレンボルトは右側クラッチ下の“下側ボルト”で、銅ガスケット付き・トルク指定ありという特徴があります。位置を押さえてガスケット交換&規定トルクで締めれば、安全にギヤオイル交換が可能です。
交換時は暖気・トルク・漏れ確認・フィラー周辺のチェックを忘れずに。「それっぽいボルト」に惑わされず、この記事を参考にして安心のメンテナンスを行いましょう。
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