転倒によってズーマーAF58(社外BEAMSマフラー)のエキパイにヒビが入ると、排気漏れや騒音が発生しやすくなります。「金属パテ+耐熱アルミテープで応急して大丈夫?」と考える方も多いでしょう。本記事では、その応急処置の実効性やリスク、そして根本的な対処法をわかりやすく解説します。
金属パテ+耐熱テープの応急処置はどこまで有効か
金属パテはエキパイに付着してヒビを埋める応急処置に使われますが、高温・振動が続く環境では剥がれやすく、長持ちしにくいという特性があります。
耐熱アルミテープは一時的に排気漏れを防ぐ効果がありますが、こちらも耐熱温度を超えると剥がれてしまい、結果的に騒音が再発する可能性が高いです。
つまり、応急的には機能しますが、走行を続けるうちに部材劣化による再ダメージが起こるため、「短期間の代替策」として考えるのが現実的です。
実際の修理例:どの程度持つ?具体的な事例
あるAF58オーナーは、金属パテ+アルミテープで応急処置を行い、通勤1週間(約200km)ほどで剥がれ始めたという経験を報告しています。
ほかにも「120℃を超える長時間の走行をすると、素材特性でパテが縮み、亀裂が広がった」という声もあります。
これらの実例から、応急処置は「数日~数十日」の限定的な対策と認識すべきです。
本格的な対処法:修理または新品交換の流れ
ヒビの修理で耐久性を維持したい場合、以下のような流れになります。
- 溶接修理:専門業者でエキパイを再溶接。排気漏れの根本対策になる。
- 中古部品への交換:同型式のエキパイ部をヤフオクや部品取りから調達し交換。
- 新品購入:純正またはBEAMS新品エキパイをオーダーして交換。安心感が高い。
コストは溶接で3,000〜5,000円/中古部品交換で1〜3万円/新品購入で5万円以上が目安となります。
応急処置をする場合の注意点
応急処置を選ぶ際は、次の点に注意してください。
- 貼付前にエキパイを十分に脱脂し、パテの密着性を高める
- 高温になる部分には耐熱塗料を塗布し、パテの剥がれを遅らせる
- 応急期間中は定期的に状態確認し、剥がれや再漏れの兆候をチェックする
これらを守れば、パテ&テープでも数日〜2週間程度の効果は期待できます。
まとめ:応急処置は可能だが本格修理が安心の近道
金属パテ+耐熱アルミテープによる応急処置は短期的に走行を続けるための代替手段としては有効ですが、根本的な修復ではなく、すぐに根本修理に切り替えることが望ましいです。
長期的にバイクの性能・静粛性・法規適合性を維持するためには、早めの溶接修理、部品交換、または新品エキパイへの交換を検討し、専門業者に相談するようにしましょう。
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