車検の有効期限が過ぎたまま気づかずにいた場合、法的リスクや実務的な問題が発生することがあります。特にローンが残っている車であれば、支払いの停止や名義上の問題も気になるところです。この記事では、車検切れとローンの支払いがどう関係するのか、引き落としが止まった理由や対応の流れについて、具体的に解説します。
車検が切れてもローン契約は続くのが原則
まず押さえておくべきなのは、車検の有効期限とローン契約は直接関係していないということです。ローン会社と結んだ契約は、車検の有無にかかわらず継続しています。
そのため、車検切れによってローンの支払い義務が消えることは一切ありません。支払いが停止している場合は、他の原因があると考えるべきです。
ローンの引き落としがされない原因は?
車検が切れていることと同時に、ローンの引き落としが2ヶ月連続でされていない場合、以下のような原因が考えられます。
- ローン会社が口座情報にエラーを検知している(口座変更など)
- 車検切れにより、車両の利用停止を確認して自主的に停止している可能性
- 金融事故の扱いとして一時停止されている
- システムエラーや処理漏れ
引き落とし口座の残高が十分であったにもかかわらず未処理であれば、ローン会社に早急に確認の連絡を入れることが必要です。
車検切れのまま乗っていた場合のリスク
公道で車検切れの車を運転するのは道路運送車両法違反となり、最大で6点の違反点数と30万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、自賠責保険も失効していると、無保険運行として更に重い刑事罰が課されることもあるため、発覚次第速やかに対応する必要があります。
車検を受けた後にやるべきこと
車検を無事に受けたら、次の対応が必要です。
- ローン会社に車検実施と継続利用の報告をする
- 引き落とし停止の原因を確認し、再開手続きを依頼
- 必要があれば口座振替依頼書や再登録用紙を提出
また、車検証のコピーをローン会社へ提出するよう求められることもあるため、準備しておくとスムーズです。
通知が届かないのはなぜ?
ローン会社からのハガキや連絡が届かない原因としては、住所変更未届けや登録情報の不備、郵送事故のほか、メールアドレスやアプリに切り替わっているケースもあります。
一度も通知が来ていない場合は、必ず登録情報を確認・更新し、今後のトラブルを防止しましょう。
まとめ:車検切れとローンは別問題。まずはローン会社に連絡を
車検が切れていてもローン契約は生きており、引き落としが停止されている場合は車検とは別の理由である可能性が高いです。気づかぬまま放置してしまうと、延滞情報が信用情報に登録されるおそれもあるため、速やかにローン会社へ確認しましょう。
あわせて、車検を受け直し、公道走行が可能な状態に戻すこと。そして、ローン再引き落としや契約情報の再確認など、必要な手続きを丁寧に進めていくことが大切です。
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