古い車で警告灯が突然消えた?L375Sタントとバッテリー交換後の異常消失現象の正体とは

車検、メンテナンス

年式の古い車を所有していると、ある日突然警告灯が点灯し不安になることがあります。特にエンジン警告灯やABS、サイドブレーキなど複数の警告灯が同時に点灯する場合、深刻な故障を疑ってしまいがちです。ところが、バッテリーを交換しただけで症状がすっかり消えてしまうという不思議な現象が報告されることがあります。

バッテリーの劣化が引き起こす電装系の誤作動

自動車の電子制御システム(ECU)は、安定した電圧供給によって正常に作動します。古くなったバッテリーでは、アイドリング時やエンジン始動時などに電圧が不安定になることがあり、それが各種センサー類の誤検知や一時的な通信障害を引き起こす場合があります。

例えば、L375S型のタントカスタムのように十数年経過した車両では、バッテリーのわずかな不調が、エンジン警告灯やABS警告灯、サイドブレーキ警告灯など複数のランプ点灯の引き金になることも珍しくありません。

バッテリー交換で警告灯が消える理由

警告灯が点灯している状態でバッテリーを新品に交換すると、ECUのリセットや電圧安定化により誤検知が解消され、結果として警告灯が消えるという現象が起こることがあります。これは一時的な異常と判断され、実際には機械的な故障がなかったケースです。

特に、電圧低下によるセンサー異常(ABSやブレーキ系統を含む)は、バッテリー交換で解決されることが少なくありません。

実例紹介:L375S型タントの事例

あるL375S型タントカスタムユーザーは、エンジン警告灯とABS、サイドブレーキランプの3つが同時に点灯。ディーラー修理を検討していたところ、ちょうどバッテリーが上がってしまったため交換。すると驚いたことに、すべての警告灯が消え、通常通り走行できるようになったという体験をしています。

これは典型的な「バッテリー電圧低下による誤作動」のパターンと考えられます。

念のためのチェックも大切

バッテリー交換後に症状が消えたとしても、本当に問題がないかを確認するためには、OBD-II診断機によるエラーコードの確認が望ましいです。

ディーラーや整備工場では、残っている過去のエラーログを消去して、再度発生するかを経過観察することもできます。症状が再発しなければ、電圧低下による一時的な誤検知だった可能性が高いと判断できます。

予防と今後の対応

古い車では、バッテリー電圧の変化に敏感なため、2〜3年ごとの定期的なバッテリー交換がおすすめです。また、アイドリングストップが多い運転スタイルでは、電力供給の安定性に注意しましょう。

さらに、端子の接触不良やアース不良も類似の現象を引き起こす原因になり得るため、バッテリー交換時に一緒に点検してもらうと安心です。

まとめ

古い車でエンジン警告灯やABSランプなどが一斉に点灯した場合でも、バッテリーの劣化や電圧低下が原因であるケースがあります。新品バッテリーに交換したことで正常化することもありますが、異常が続く場合は必ず専門の診断を受けることが大切です。

バッテリー交換がトラブル解決の糸口となる場合もあるため、年式が古い車ほど「電圧の安定性」に注意を払っておきましょう。

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