車を売却する際に、走行距離が査定額に大きな影響を与えるというのはよく知られています。特に「4万キロ」「5万キロ」などのキリのよい数値は査定基準の区切りとして使われることが多く、「もうすぐ4万キロを超えるけど、今売るべきか?」と迷う方も少なくありません。本記事では、具体的な走行距離差による査定額の変動や、中古車市場での扱われ方について詳しく解説します。
査定では走行距離が「帯(レンジ)」で評価される
中古車査定の現場では、走行距離は細かい数値ではなく、一定の区切りで「レンジ評価」されるのが一般的です。たとえば以下のような帯がよく使われます。
- 〜1万km
- 〜3万km
- 〜5万km
- 〜7万km
- 〜10万km
つまり、39,700kmも40,100kmも「〜5万km」レンジ内に収まるため、査定における評価帯としては同じ扱いになることが多いです。
400kmの差で査定額は変わるのか?
走行距離39,700kmと40,100kmを比較した場合、その差はたった400km。しかし、「4万kmを超えた」というだけで心理的に買い手や査定担当がマイナスイメージを持つことはゼロではありません。
実際の差額としては、数千円〜1万円未満であることが大半で、大きな減額は発生しにくいとされています。ただし、車種や年式、市場在庫状況によっては査定額がシビアになるケースもあるため、一概には言えません。
売却タイミングは「走行距離」より「市場動向」も重要
車の価値は走行距離だけでなく、年式・グレード・車検の残期間・市場需要など複数要素で決まります。たとえば、新型モデルが出る前に現行モデルを売ることで高く売れるケースや、需要が高まる季節(春・秋)に合わせて売却することで査定が上がるケースもあります。
また、事故歴や改造歴がなく、点検記録簿がしっかりある場合は、数百kmの走行距離よりもそうした「安心材料」のほうが評価に直結しやすいです。
実例:売却直前の走行距離に関する体験談
ユーザーAさん(40代男性)は、走行距離39,850kmのトヨタ車を査定に出す前に100kmほど走行し、最終的に40,050kmで買取査定を受けました。その際の査定士からの説明は「5万kmまでの評価帯なので変動なし」とのことでした。
一方、ユーザーBさん(30代女性)は、輸入車を39,900kmで売却しようとしたところ、「ギリギリ4万km以内」として若干プラス査定が付いたというケースもありました。
注意点:車検や整備履歴の有無も見られる
走行距離以外にも、車検の残期間や整備記録の有無、内装・外装の状態なども買取価格に影響します。走行距離を理由に売却を急ぐよりも、全体のコンディションを整えてから査定に出すほうが効果的な場合もあります。
また、複数業者の査定を比較できる一括査定サービスなどを活用することで、納得のいく価格での売却が可能になります。
まとめ:400km程度の差では査定額に大きな影響なし
走行距離が39,700kmと40,100kmで大きく査定額が変わることは基本的にありません。多くの査定業者は「5万km以内」といったレンジで評価するため、400kmの差が数万円の減額に繋がるようなケースは稀です。
ただし、ギリギリのラインで少しでも高く売りたい場合は、早めの売却や車両コンディションの維持が重要になります。総合的な判断で最適なタイミングを見極めましょう。
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