YAMAHA CBR15とP5000Sの適正な組み合わせとインピーダンスの考え方

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PAシステムの構築において、スピーカーとパワーアンプのインピーダンスの適合は音質や機器保護に直結する重要な要素です。YAMAHAのCBR15とパワーアンプP5000Sを組み合わせる際、どのように接続するのが適切かを解説します。

YAMAHA CBR15の仕様とインピーダンス

CBR15は公称インピーダンスが8Ω、連続出力350W(PGM:700W/PEAK:1000W)というスピーカーです。高出力にも耐えられる構造で、音響現場でも多く使われています。

注意点として、スピーカーの並列接続時にはインピーダンスが半減するため、複数台を接続する際はアンプ側の許容範囲を考慮する必要があります。

P5000Sの仕様と対応インピーダンス

P5000Sはステレオモードで4Ω時500W、8Ω時250Wの出力が可能です。また、ブリッジモードでは8Ω時1000Wの出力が可能となります。従って、CBR15を1台ずつ片chに接続すれば、8Ωで安全かつ安定した駆動が可能です。

2台のCBR15を並列に接続して1chに繋いだ場合、合成インピーダンスは4Ωとなり、P5000Sの仕様上は対応していますが、長時間の高出力使用では発熱や負荷に注意が必要です。

インピーダンスの基礎と注意点

スピーカーのインピーダンスは単なる抵抗値ではなく、周波数により変動する交流的な負荷です。よって、表示されている「8Ω」はあくまで目安で、実際の動作ではさらに低くなる場合もあります。

例えば、8Ωのスピーカー2台を並列接続すると合成インピーダンスは4Ωになります。P5000Sは4Ωまでの接続を保証しているので、これであれば理論上問題ありません。

パラレル使用時の組み合わせの可否

ご質問の「CBR15とYAMAHA 600iをパラで使用可能か?」についてですが、CBR15のインピーダンスが8Ω、600i(例としてDXR15などのアンプ内蔵モデル)の仕様も確認が必要ですが、基本的にアンプ非内蔵スピーカー同士を並列接続する場合、合成インピーダンスがアンプの対応範囲内(P5000Sなら4Ω以上)であれば使用可能です。

ただし、異なるスピーカーをパラで使うと、周波数特性や感度の違いから音質に影響が出る可能性が高いため、同一モデルでの運用を推奨します。

安全で高音質を保つための接続のコツ

  • CBR15を1chあたり1台ずつステレオ接続が最も安全。
  • 並列使用(2台1ch)は可能だが、アンプ負荷と発熱に注意。
  • 異機種スピーカーのパラレル接続は避けた方が無難。
  • スピーカーケーブルは適切なゲージ(2.5sq以上)を使用。

まとめ

YAMAHA CBR15とP5000Sの組み合わせは非常に相性が良く、正しく接続すれば高音質で安全な運用が可能です。並列使用時にはインピーダンスとアンプの定格に十分注意を払いましょう。異なるスピーカーとの併用は音質のばらつきや機器への負荷に繋がるため、極力避けることをおすすめします。

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