近年、ライダーの間で人気の高まっているスマートモニター。その利便性を最大限に引き出すには、正確な配線接続が重要です。特に「ACC端子」をどう扱うかは、取付の成否や機器の動作に直結します。今回は、D-UNITなどのアクセサリ電源ユニットを利用する場合のACC端子の扱いと、未接続でも作動するかについて詳しく解説します。
スマートモニターの基本配線構成
多くのスマートモニターは、次の3本の配線で構成されています。
- 常時電源(+):バッテリーから常に電力が供給される回路
- アース(-):車体フレームやバッテリーマイナス端子に接続
- ACC(アクセサリー電源):キーON時に電力が供給される信号線
このうちACCは、スマートモニターの「起動・終了のタイミング」を制御するための信号線として使われます。
ACCを接続しないとどうなるのか?
ACC線を接続せず、常時電源とアースのみでモニターを接続した場合、多くの機器は常時通電状態となり、エンジンOFFでも起動し続けることがあります。
これにより、バッテリーが徐々に消耗し、最悪の場合はバッテリー上がりを引き起こす可能性も。ACCが未接続でも作動するかどうかは機器の設計に依存しますが、基本的にはACC信号がないと「キー連動のON/OFF」が行えません。
D-UNITを使った場合の接続ポイント
デイトナ製「D-UNIT」は、アクセサリー電源の分岐・管理ができる便利なユニットです。このユニット自体がACC連動の出力を持っているため、スマートモニターのACC線は、D-UNITの「アクセサリー出力」へ接続するのが正解です。
もしACC線をどこにも接続せずに使用すると、モニター側が自動起動できなかったり、正常にシャットダウンできない場合もあります。
ヒューズボックスからACCを取る方法
ACC信号を取り出すもう一つの方法は、ヒューズボックスから分岐する方法です。一般的には「メーター」「アクセサリー」「イグニッション」などと表示されたヒューズがACC電源に該当します。
ヒューズ電源取り出しハーネスなどを使えば簡単にACC電源を取得できますが、D-UNITを使っている場合はそれに頼らずとも済むのがメリットです。
ACC未接続のリスクと注意点
ACCを未接続にした状態での運用には、次のようなリスクがあります。
- バッテリーの過放電
- モニターの誤動作(スリープに入らないなど)
- 車検・整備時のトラブル(常時通電機器が誤作動)
また、D-UNITの出力側もキー連動になっているとはいえ、ACC端子がモニターに必要とされる制御信号である以上、正しく接続するのが望ましいです。
まとめ:ACCは正しく接続しよう
スマートモニターを安全かつ正しく使用するためには、ACC信号の接続が重要です。D-UNITを使用している場合は、そのACC出力をモニターのACC端子に接続しましょう。未接続でも動作する場合がありますが、正常な制御やバッテリー保護の観点からも推奨されません。
DIYでの取付に不安がある場合は、バイクショップでの相談・取付依頼も検討してみてください。
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