原付スクーターの中でも根強い人気を誇るホンダのDioシリーズ。中でもAF27(スーパーディオ)とAF18(初代ライブディオ)の間には、共通点が多く、パーツの流用や外装カスタムが盛んです。この記事では、AF27にAF18のフロントカウル(通称“顔面”)を移植する際の実例や注意点を解説していきます。
AF27とAF18の基本的な構造の違いとは
AF27は1990年代中盤のモデルで、AF18よりも設計が若干古く、ヘッドライトやウィンカー、ハンドル周りのマウント構造が異なります。
一方、AF18は1994年頃のモデルで、AF27に比べやや近代的な外装パーツ構造となっており、形状や固定方法も違っています。
ポン付けはできるのか?現実的な答え
結論から言えば、「完全なポン付けは不可能、加工が必要」です。AF18のフロントカウルをAF27に装着するためには、以下の点に対応する必要があります。
- カウルステーの位置合わせ:AF27とAF18ではフロントカウルの取付ステー位置が若干ズレており、穴あけ加工やブラケット調整が求められます。
- ヘッドライトとウィンカーの結線処理:配線カプラーの形状が異なるため、変換カプラーを使うか、配線加工を行う必要があります。
- ハンドルカバーの収まり:ハンドル形状も違うため、AF18用のカバーが綺麗にフィットしないケースが多く、パテや削り加工が前提になります。
実例紹介|DIYカスタマーの声
AF27にAF18顔面を装着した経験があるユーザーからは、「ネジ穴の位置が合わなかったのでフレーム側を少し削った」「ヘッドライトはAF18のカプラーにAF27の配線を移植して対応」などの声があります。
成功例も多数ある一方、精度の高い仕上がりを求める場合は、板金加工やステーの自作が必要になり、知識と道具が不可欠です。
代替手段|AF27に合うフェイスを探す
AF18のフェイスを無理やり装着するよりも、AF27専用カスタムフェイスキットを利用するほうが見栄えやフィッティング面でトラブルが少ないという選択肢もあります。
たとえば、某オークションサイトや専門店では、AF27専用のカスタムカウルセットが販売されており、デザイン性とフィッティングを両立したアイテムも存在します。
カスタム時の注意点と法規制
ヘッドライトやウィンカーの移植に際しては、保安基準(道路運送車両の保安基準)を満たすことが必要です。特に光量・照射範囲、ウィンカーの間隔には注意しましょう。
車体のナンバー登録や自賠責保険に影響することは少ないですが、安全性と法令順守の観点からも、必要に応じて整備士に確認を取ることをおすすめします。
まとめ|AF27×AF18の顔面移植は「加工前提」で楽しむべし
AF27にAF18の顔面移植は、一定のスキルと工具があれば可能ですが、完全なポン付けとはいかず、いくつかの加工や調整が求められます。
DIYの楽しさとやりがいを感じられるカスタムですが、安全性と保安基準を守ることが大前提です。しっかりとした準備と下調べの上で、理想の“顔面”カスタムを実現してください。
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