なぜバイクの神様はロンドンの2階建てバスに乗らないのか？その理由を真剣に考察してみた

ロンドンの名物といえば赤い2階建てバス。しかし、世界中のライダーから“バイクの神様”と呼ばれる存在は、決してこのバスに乗らない——。そんな突飛な疑問に、本気で向き合ってみました。バイク愛と哲学を交えて、その真意を探ります。

バイクの神様とは何者か？

“バイクの神様”とは、実在の人物というよりも、バイクを愛する者の中に宿る精神的存在です。風を感じ、エンジン音に酔い、道を自由に走るその姿は、多くのライダーの理想像とされています。

例えば「バイクの神様が微笑んだ日」などと使われるように、運や巡り合わせを象徴する言葉でもあります。

ロンドンの2階建てバスは、都市のアイコンであり、効率的な公共交通機関の代表格。一方で、「自由」「孤独」「直感」といったバイクの本質とは対極にあるとも言えます。

バスはルートが決まっており、多くの人と共に移動するのが前提です。それに対して、バイクは「自分の意思」で「どこへでも行ける」乗り物。ここに神様が選ばない理由が見え隠れします。

バイク乗りにとって、風を感じることはただの体感ではなく「生きていること」の実感です。ヘルメット越しに感じる風圧、季節ごとの空気の匂い、それらすべてがバイクの神聖な時間。

2階建てバスの中では、その風は遮られ、バイクの神様にとっては“無音の檻”となるのかもしれません。

バスはしばしば混雑します。人とぶつかり、会話が飛び交い、時にはトラブルも。バイクの神様は、「孤独を楽しむ」という要素も含む存在。雑踏の中に自分を溶かすより、孤高に峠道を走る選択をするでしょう。

「群れない」こともバイクの神様の美学なのです。

バイクとは、乗り手の技量や感情に敏感に反応する乗り物です。身体を傾ければ傾き、アクセルをひねれば鼓動のように応えてくれる。その一体感は、機械と人間の究極の融合。

バスに乗るというのは、その繋がりを手放すこと。だから神様は、その感覚を忘れないために、ハンドルを離さないのでしょう。

バイクの神様がロンドンの2階建てバスに乗らない理由、それは「自由」「風」「孤高」「機械との一体感」など、バイク乗りが大切にする価値観にあります。

そしてそれは、私たちライダーが無意識のうちに追い求めている“走る理由”そのものなのかもしれません。今日もバイクの神様は、誰にも束縛されず、風の中を走っているのです。