クルマのフロントガラスに貼られる「点検整備実施事業場ステッカー」。このステッカーは、車が一定の点検整備を受けたことを示すものであり、貼られている車両には次回点検時期も記されています。今回は、このステッカーが貼られている車の点検は本当に必要なのか、また費用や時間はどれくらいかかるのかについて詳しく解説します。
点検整備実施事業場ステッカーとは?
このステッカーは、国の認証を受けた整備工場(点検整備実施事業場)で点検整備を実施した証です。点検時に交付され、次回点検の推奨時期が記載されているため、車の安全な使用に役立ちます。
このステッカーが貼られているからといって法的強制力はありませんが、安全運転とトラブル回避のために、記載された時期に点検を受けることが推奨されています。
点検を受けないとどうなる?
点検は「法定点検」として定められている場合と、任意点検の場合があります。12ヶ月点検や24ヶ月点検(車検時)など、法定点検を怠ると、万が一事故が起きた際に使用者の責任が問われる可能性があります。
また、点検を受けていないと、メーカー保証や保険対応で不利になるケースもあるため、記載されている「点検時期」は一つの目安として考え、適切に整備を受けることが大切です。
定期点検にかかる費用の相場
定期点検の費用は、車種や工場によって異なりますが、以下が一般的な相場です。
点検の種類 | 費用の目安 |
---|---|
12ヶ月点検(軽自動車) | 8,000〜15,000円 |
12ヶ月点検(普通車) | 10,000〜20,000円 |
24ヶ月点検(車検整備付き) | 30,000〜80,000円 |
点検にオイル交換やブレーキパッド交換などが追加されると費用はさらにかかります。
定期点検にかかる時間の目安
整備内容にもよりますが、点検のみであれば1〜2時間程度が一般的です。ディーラーや整備工場によっては、代車の貸し出しや送迎サービスを行っているところもあります。
事前に予約しておくことで、待ち時間を短縮でき、効率的に点検を受けることができます。
点検のタイミングはどう決めるべきか?
ステッカーに記載された次回点検日が近づいたら、まずは車の使用状況を振り返りましょう。走行距離が増えている、エンジン音が気になる、タイヤの減りが早い…など、変化を感じたら早めの点検が安心です。
また、遠出の前や季節の変わり目に点検を受けるのもおすすめです。夏や冬は車への負担が増えるため、事前の整備が重要です。
まとめ:定期点検は「やばい」のではなく「大切」
点検整備実施事業場のステッカーに記載された日付が近づいても、必ずしも法的な義務ではありません。ただし、車の安全性や寿命、故障リスクを考えると、定期的な点検は大切な予防策です。
費用は1〜2万円前後、時間も1〜2時間程度と、決して大きな負担ではありません。大切な車を長く乗り続けるためにも、点検は積極的に受けるようにしましょう。
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