普通免許から準中型免許にステップアップしたときの免許証の変化とは?

運転免許

普通自動車免許を持っている方が、さらに準中型免許を取得しようとする際、「免許証はどうなるのか?」という疑問を持つ方は多くいます。特に「2枚になるのか?」「新しい免許証に書き換えられるのか?」といった点は、教習所の説明だけでは曖昧なことも。この記事では、免許の仕組みをわかりやすく解説しながら、普通免許から準中型免許へステップアップした際に実際に何が起こるのかを解説します。

準中型免許とは?普通免許との違い

準中型免許は、2017年の道路交通法改正により新設された免許区分で、主に「最大積載量2t〜3t未満」の貨物車を運転するための免許です。

普通免許では最大積載量2t未満の車両に限定されますが、準中型を取得すればより大きなトラック(いわゆる2トン車など)も運転できるようになります。運送業界では就職時に有利になるケースもあるため、若年層を中心に取得希望者が増加しています。

免許証の仕組み:種類ごとに「1枚に統合」される

運転免許証は、複数の免許を取得しても1枚のカードにすべての種類が記載される仕組みです。

そのため、準中型免許に合格すると現在持っている普通免許証を警察署または運転免許センターに提出し、新しい免許区分(準中型)が記載された免許証が再発行されます。

つまり、選択肢でいうと「①普通免許証を渡し、書き換えられて準中も乗れる免許証として返ってくる」が正解となります。

実際の流れ:免許証の書き換え手続き

準中型に合格したら、合格通知書を持って、運転免許センターや指定の警察署で交付手続きを行います。その際、本人確認書類や印鑑、証明写真などが必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

書き換えの手続きが完了すると、普通+準中型の両方が記載された新しい免許証が発行され、以前の免許証は回収されます。

免許証の記載内容の変化

免許証の裏面や備考欄に「準中型車は準中型車(5t)に限る」などの条件が記載される場合があります。これは、年齢や取得方法によって一部の車両が制限されることを意味しています。

たとえば、18歳で準中型免許を取得した場合は「5t未満に限る」といった制限がなく、7.5tまで運転可能になりますが、普通免許からのステップアップでは制限が残るケースもあります。

複数の免許証はもらえない?

運転免許制度では、たとえ複数の区分を持っていても、物理的に2枚の免許証を所持することはできません。1枚に統合され、区分ごとに運転可能車種が記載されます。

つまり、普通免許と準中型免許の「2枚持ち」は制度上不可能であり、最新の免許証が常に有効なものとして扱われます。

まとめ:準中型免許の取得で免許証は書き換えられる

普通免許から準中型免許にステップアップすると、免許証は自動的に新しい準中型が追加されたものへと書き換えられます。物理的に2枚持つことはなく、すべての運転可能車種が1枚にまとめられる形になります。

免許の種類や条件に応じて運転可能な車種に制限が出る場合があるため、備考欄の記載内容も必ず確認するようにしましょう。これから準中型免許を目指す方は、この仕組みを理解して安心して試験に臨んでください。

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