中古市場ではボアアップされたマグナ50が流通していることがありますが、原付免許または普通自動車免許しか持たない人にとっては、排気量が51cc以上だと違法走行になってしまう可能性があります。本記事では、マグナ50のボアアップ車を再び50cc仕様に戻す方法について、必要な部品や修理方法を詳しく解説します。
ボアアップとは何か?マグナ50における背景
「ボアアップ」とは、エンジンのシリンダー径を拡大し、排気量を上げる改造のことです。マグナ50はもともと49ccの原付二種ですが、エンジンの性能を向上させる目的で80ccなどにボアアップされることがあります。
ただし、ボアアップ車を原付登録のまま乗ると道路交通法違反になるため、排気量に応じた免許と登録手続きが必要です。普通免許のみの場合、再び50ccに戻す必要があります。
50ccに戻すために必要な部品
80ccにボアアップされている場合、基本的には以下のパーツを50cc用に戻す必要があります。
- シリンダー
- ピストン
- ピストンリング
- ガスケット
- 場合によってはキャブレターセッティングの調整も必要
これらのパーツは、ホンダ純正品もしくは信頼性の高い社外製品(武川、キタコなど)を使うのが望ましいです。
どこで修理・戻し作業ができるのか
ボアアップやその逆の排気量戻し作業は、エンジン内部を分解する作業であるため、専門的な知識と技術が必要です。以下の場所で依頼することができます。
- ホンダの正規販売店(ウイング店など)
- 2輪専門の修理工場・バイクショップ
- 一部のバイク用品店(ナップス、2りんかんなど)
作業費用の目安としては、パーツ代込みで2万円〜4万円程度が相場です。店舗により異なるため、事前に見積もりを取りましょう。
登録内容とナンバーの確認も忘れずに
ボアアップされたまま50cc未満のナンバーで登録されている場合、まずはナンバーの色を確認しましょう。
- 白ナンバー(50cc未満)
- ピンクナンバー(51〜90cc)
- 黄色ナンバー(91〜125cc)
登録がピンクや黄色であれば、排気量を戻した後に市役所や役場で50cc未満に変更登録の手続きが必要です。「改造申請書」「排気量変更証明書」などが必要になる場合もあります。
実際の例:80ccマグナを50ccに戻したケース
あるユーザーはヤフオクで80ccにボアアップされたマグナ50を購入し、普通免許で乗りたいという理由で以下の対応をしました。
- ヤフオクで中古の50cc純正シリンダーとピストンセットを1万円程度で購入
- 地元のバイクショップに持ち込み、工賃1.5万円で交換作業を依頼
- 市役所でナンバーをピンクから白に変更
合計で3万円ほどで法的に問題のない状態に戻すことができたとのことです。
まとめ:安全・合法に乗るためには50ccへの戻しが必須
ボアアップされたマグナ50を普通免許で運転することはできません。安全かつ合法に乗るためには、50ccへの排気量の戻しと正しい登録手続きが必要です。
パーツの交換は信頼できるショップに依頼し、あわせてナンバープレートの色や登録内容も確認しましょう。わずかな手間で、安心してマグナ50を楽しむことができます。
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