トヨタ・ハイエーススーパーロングバン(コミューター)は、商用バンの中でも特に大きなボディサイズを誇るモデルです。その大きさから「トラックでいうと何トンクラス?」という疑問を抱く方も多いでしょう。この記事では、ハイエーススーパーロングバンのサイズや重量をベースに、トラックの分類と比較しながらその位置付けをわかりやすく解説します。
ハイエーススーパーロングバンの基本スペック
ハイエースコミューター(スーパーロング)は主に送迎用や業務用に使われる大型バンです。
主なサイズは以下の通りです。
- 全長:約5,380mm
- 全幅:約1,880mm
- 全高:約2,285mm
- 車両総重量:約3,200kg前後(乗車定員14名)
このサイズ感は、一般的な普通乗用車とは一線を画す存在で、ほとんど小型トラックに近い車両サイズと言えます。
トラックの「◯トン車」分類とは?
トラックの分類は、主に最大積載量を基準にしています。以下のような基準で分けられます。
- 軽トラック:最大積載量350kg
- 1トントラック:最大積載量1,000kg
- 2トントラック(小型トラック):最大積載量2,000kg
- 4トントラック(中型トラック):最大積載量4,000kg
なお、「◯トン車」の「トン」はあくまで積載量を指し、車両重量そのものとは異なります。
ハイエースは何トンクラスに相当するのか?
ハイエーススーパーロングバンは、貨物車登録であれば最大積載量が1,000~1,250kg程度のグレードが一般的です。そのため、「1トントラック」もしくは「1.25トンクラス」に相当すると考えるのが妥当です。
ただし、コミューター(乗用登録・14人乗り)は貨物ではなく「乗合車」のため、厳密には積載量で評価するトラックの分類とは異なる点に注意が必要です。
使用用途で見るトラックとの違い
ハイエーススーパーロングバンは、積載性こそ高いものの、主に人の輸送を目的として設計されています。これに対し、トラックは貨物の運搬が主目的。
そのため、使用用途としては2トントラックと似たサイズ感ながらも、法的分類や運転免許の観点では区別されます。
免許区分や道路使用上の違い
ハイエーススーパーロングバン(14人乗り)の運転には、普通自動車二種免許または中型免許(8t限定解除)が必要になることがあります。
一方、2トントラックは貨物の積載量や車両総重量により、普通免許・準中型・中型免許などが必要です。
また、高速道路料金区分でも違いが出る可能性があります。例えば乗用登録と貨物登録で区分が変わる場合もあります。
まとめ:ハイエースは1~1.25トンクラス相当と考えるのが現実的
ハイエーススーパーロングバン(コミューター)はその大きさから「小型トラック級」と見なされがちですが、実際の最大積載量や使用目的から考えると1トン~1.25トンクラスに位置付けるのが妥当です。
ただし、法的には乗用車や乗合車として扱われることが多く、トラックとは別分類である点も押さえておきましょう。購入検討や運転資格の確認、用途のすり合わせの際にはこうした基礎知識が役立ちます。
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