運転免許を取得するためには、技能教習と並行して学科教習の受講が必要です。最近ではオンライン学科が導入され、自宅でも学科を受けられる教習所が増えていますが、「先行学科15・16を受けたら、その他の学科もオンラインで進められるのか?」という疑問を持つ人も多いようです。本記事ではその仕組みと注意点について解説します。
教習所の学科教習の基本構成
自動車教習所では、学科教習が第一段階(1~10時限)と第二段階(11~26時限)に分かれています。そのうち「先行学科」とは、技能教習を進める上で先に受けなければならない特定の学科を指します。特に第二段階では、学科15(高速道路)と学科16(危険予測)が技能教習前に受講必須となることが多いです。
つまり、先行学科を受けることで、その後の技能教習や学科教習が進められるようになります。
オンライン学科で受講可能な範囲
多くの教習所では、学科1~26のうち、大部分(特に知識中心の内容)はオンライン受講が可能です。ただし、教習所の運営方針や各都道府県の公安委員会の指定によって、オンライン対応の有無が異なります。
たとえば、学科12(応急救護処置)や学科20(ディスカッション形式の双方向授業)などは対面指定となっているケースもあります。
先行学科15・16を受けると何が可能になる?
第二段階に進んだ際に、先行学科15・16を受講すると、それ以降の技能教習や学科(17以降)のスケジューリングが可能になります。これにより、技能・学科の両面で同時並行で進めることができ、卒業までの期間を短縮できるメリットがあります。
また、オンライン学科を採用している教習所であれば、学科17以降もオンラインで受けることができるため、教習の自由度が高まります。
オンライン受講の注意点と要確認事項
オンライン学科を利用するには、以下の点に注意が必要です。
- 教習所がオンライン学科に対応しているか
- 受講に使う端末(PC・スマホ)の推奨環境
- 受講前に学科ごとの順番が指定されている場合がある
- ログイン・退出時間が記録されており、途中離席や不正は不合格扱いになる可能性がある
また、学科の進行は個々の進度管理が必要となるため、教習原簿(受講記録)を定期的に確認し、未受講の学科が残っていないか把握しておくことが重要です。
よくある質問:全部オンラインで済ませられる?
「すべての学科をオンラインで受講できるのか?」という疑問に対しては、一部対面が必須な学科もあるため「完全オンライン」は難しいのが現状です。
とはいえ、最大で約9割の学科がオンラインで対応可能な教習所もあり、特に平日忙しい学生や社会人にとっては非常に便利な仕組みとなっています。
まとめ:先行学科15・16を終えれば学科もスムーズに進められる
教習所での学科教習は計画的に進めることが重要です。先行学科15・16を受ければ、その後の学科をオンラインで進めやすくなり、卒業までのスケジュールも柔軟に組めます。
オンライン学科の可否は教習所により異なるため、自分の通う教習所の制度を事前に確認して、効率的に教習を進めていきましょう。
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