ロンシン125エンジン搭載スーパーカブに合うクラッチケーブルの選び方と調達ガイド

カスタマイズ

スーパーカブに社外エンジンとして人気の高い”ロンシン125ccエンジン”を搭載した際、クラッチケーブルの適合問題に悩むオーナーは少なくありません。純正部品が使えないことも多く、汎用品を使っても長さや端子形状が合わないなどの問題が発生しやすいのが実情です。この記事では、ロンシン125エンジンに適合するクラッチケーブルの選定ポイントとおすすめの入手方法を詳しく解説します。

ロンシン125エンジンとは?

ロンシン(Loncin)125エンジンは中国製のホンダ系コピーエンジンで、多くは”横型”のOHV/DOHCユニットです。ホンダカブ系フレームへのスワップにも対応しやすく、低価格ながら信頼性も高いため、カスタムベースとして人気があります。

ただし、ロンシンエンジンのクラッチ操作は多くがマニュアルクラッチ式のため、純正カブの自動遠心クラッチ用ケーブルとは互換性がなく、交換が必要になります。

クラッチケーブル選定で重要な3つのポイント

  • ケーブル長:フレームに沿わせて余裕をもって取り回せる長さが必要。85〜105cmあたりが基準。
  • アウター端末の形状:エンジン側のクラッチアームとレバー側のホルダー形状に合わせて、“ドラム型”・”円柱型”などの端子形状を確認。
  • 調整機構の有無:中間アジャスターやレバー側に調整ネジがあるものが理想。

一部の中華製ケーブルは寸法や形状が統一されていないため、注意が必要です。

よく使用される互換ケーブルの例

ロンシン125搭載のスーパーカブで使用実績が高いのは、「モンキー用クラッチケーブル(マニュアル化用)」です。具体的には、田中商会や武川、キタコから出ているモンキー系エンジン用の90cm〜100cm程度のケーブルがフィットしやすいとされています。

例:
キタコ:クラッチケーブル MONKEY用(90cm)
田中商会:CUBエンジンマニュアル化クラッチケーブル

合わないときの対策|特注または加工

どうしても既製品でフィットするものが見つからない場合、ケーブル加工専門店にオーダーするという方法もあります。例えば「ワイヤープロ」「デイトナ」「ACTIVE」などがオーダーメイドやカスタムワイヤー対応をしています。

また、中継アジャスターをかませて全長調整するという手段もあります。ただし強度と引き具合に注意が必要です。

注意点|取り回しとテンションに要注意

取り付け後はハンドルの左右フルロック時にもテンションがかからないようにケーブルを取り回すことが重要です。クラッチが切れなかったり、逆に戻らないといった症状の原因になります。

また、クラッチアーム側のネジ山やワイヤーホルダーに無理な力が加わると破損の恐れもあるため、ワイヤーの張りすぎには注意しましょう。

まとめ|ロンシン125×スーパーカブのクラッチケーブルは試行錯誤が前提

ロンシン125エンジンをカブに搭載した場合、市販のケーブルでは完全に適合するものが少なく、モンキー系用ケーブルを試しつつ、場合によっては特注も視野に入れる必要があります。

寸法を測ってから購入する、または有識者のカスタム事例を参考にすることで、無駄な出費やトラブルを避けられるでしょう。

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