原付スクーターの点検や整備の際、「冷却水の交換が必要です」と言われて戸惑ったことはありませんか?特にホンダ・ジョルノのような車種に対してこの案内があると、「ジョルノって空冷じゃないの?」という疑問が湧くのも自然なことです。この記事では、ジョルノの冷却方式や冷却水交換が本当に必要なのかを詳しく解説していきます。
ジョルノは空冷?それとも水冷?
ジョルノは時代によって搭載されているエンジンが異なりますが、現行モデル(AF77型以降)は水冷エンジンを採用しています。ですので、「冷却水」が存在しており、点検・交換の対象になります。
一方で、1990年代に販売されていた旧型ジョルノ(AF24型など)は空冷エンジンです。このタイプにはラジエーターや冷却水は存在しません。つまり、冷却水の交換を案内されるのは、現行型を指している可能性が高いのです。
なぜ水冷が採用されたのか
最近のスクーターで水冷エンジンが増えている理由は、排出ガス規制と燃費性能の両立のためです。水冷エンジンは温度管理がしやすく、燃焼効率を安定させることで、環境性能にも優れています。
ホンダは現行ジョルノに「eSP」エンジンを採用しており、これも水冷式です。そのため、ラジエーターや冷却ファン、リザーバータンクが搭載されているのです。
冷却水の交換はいつ必要?
ホンダ車の水冷スクーターでは、冷却水の交換はおおよそ2年または2万kmごとが目安とされています。これは冷却水が経年劣化することで防錆性能や冷却効率が落ちるためです。
もし数年間交換していなかった場合や、リザーバータンク内の水が濁っていたり減っていた場合は、交換しておくのが安心です。
空冷ジョルノの場合はどうなる?
もしお乗りのジョルノがAF24型などの空冷エンジンであれば、冷却水は使われていません。その場合、点検時に「冷却水交換が必要」と言われたとすれば、スタッフの勘違いや整備ミスの可能性があります。
こうしたケースでは整備明細や請求書を見て、実際にどの作業がされたのか確認するのが良いでしょう。疑問があれば遠慮なくディーラーや整備工場に聞いてみましょう。
点検時のコミュニケーションのコツ
点検や整備の際、知らない部品名や作業内容を言われると不安になります。そんなときは、「それってどこに付いていて、なぜ必要なんですか?」と率直に尋ねてみましょう。
信頼できる整備士であれば、丁寧に説明してくれるはずです。もし説明が不十分だったり、納得できない料金が含まれていた場合は、国民生活センターなどの相談機関に問い合わせるのも一つの方法です。
まとめ:ジョルノは水冷モデルも存在するため冷却水交換は場合によって必要
ジョルノはモデルによって空冷・水冷の両方が存在します。現行モデルにおいて冷却水の交換は正当なメンテナンス項目ですが、旧型モデルであれば不要です。愛車の型式を確認し、必要に応じて整備内容を見極めることが大切です。
不安を感じたときは、遠慮せずに質問すること。あなたのバイクライフを守る第一歩です。
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