オオクマNC旋盤 LCS-15E のバッテリー交換方法|初心者でもわかる手順解説

車検、メンテナンス

この記事では、オオクマ(オークマ)のNC旋盤「LCS‑15E」シリーズのバッテリー交換手順を、初心者でもわかりやすく丁寧に説明します。

電池の役割と必要性

NC旋盤のバッテリーは、制御装置(OSP)内部のバックアップ電源として重要な役割を果たします。これが切れると、プログラムや位置情報が消失する可能性があります。

定期交換が必要で、通常2~3年ごとにメーカーで案内があります。

交換準備と注意点

まずは、機械の電源を完全に切り、電源ケーブルも抜いて安全対策を行いましょう。

交換用バッテリーはメーカー純正推奨です。互換品を使う場合は注意が必要です。

交換手順

① 制御キャビネットを開ける

機械後部または側面のアクセスパネルを外します。その中にバッテリーバックアップユニット(小型電池パック)が見えます。

② 古いバッテリーを取り外す

電池端子から慎重に配線を取り外し、固定ネジや金具を外して電池を取り出します。

③ 新しいバッテリーに交換

新品バッテリーを同じ位置に取り付け、端子も正しい極性で接続します。誤接続に注意しましょう。

④ 電源を入れて確認

再び電源を投入し、NC画面でバッテリー状態を確認します。「Battery OK」や「Normal」と表示されれば成功です。

交換後のチェック事項

  • 設定・プログラムの維持確認:電源ON/OFF繰り返し後に、プログラムが消えていないか。
  • 異音やエラーの有無:操作中に異常表示やエラーが出ていないか。
  • 記録更新の確認:初回起動後に日時が正しく記録されているか。

よくあるトラブルと対処

端子接続ミス:機械が起動しない、またはバッテリーチェックNGとなる場合、端子を再確認。

電圧不足:新品でも電圧不足のバッテリーが混在。テスターで電圧チェックを推奨。

まとめ

オオクマLCS‑15Eのバッテリー交換は、手順を守れば現場でも対応可能です。電源OFF、純正電池使用、接続確認、および動作チェックを確実に行えば安心です。

故障予防と安定操業に向けて、定期交換を忘れずに実施しましょう。

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