最近の車にはタイヤ空気圧監視システム(TPMS)が搭載されており、異常があるとドライバーに警告を出してくれます。特にボルボXC60のような高機能SUVでは、走行中の温度変化による微細な空気圧の変動でも反応することがあります。今回は、高速走行中に警告が出た事例を元に、その原因や対処法について詳しく解説します。
高速道路走行中に空気圧警告が出る理由
高速走行ではタイヤの回転数が上がり、摩擦でタイヤと路面が熱を持つことで、タイヤ内の空気が膨張します。空気が膨張すると空気圧が上昇し、設定値を上回ることでTPMSが反応するケースもあります。
また、逆に空気圧が元々低かった場合、高速走行中に圧が下がったように認識されることもあります。どちらにせよ、センサーが異常値を検知すると警告が表示されます。
ボルボXC60のTPMSの仕組みとは
ボルボXC60のTPMSは、タイヤごとの圧力を常時モニターし、異常があればドライバーに警告を出します。純正で装備されている場合、警告灯とともにメッセージがメーター内に表示される仕様です。
このシステムは温度変化にも敏感に反応するため、夏場や長距離ドライブの際に警告が出るケースも少なくありません。
警告が出たときの正しい対処法
警告が出たときは、すぐに安全な場所に停車し、目視でタイヤに異常(パンク、変形、熱ダレなど)がないか確認してください。
走行に問題がなければ、そのままガソリンスタンドなどで空気圧をチェックしましょう。多くのスタンドには空気圧計があり、指定空気圧(通常は運転席ドア内側などに記載)に合わせて調整できます。
ディーラーの対応は妥当か?
今回のように、「高温による膨張が原因では」と案内された場合、基本的には急を要する事態ではありません。実際に、ディーラーでは空気圧が高めになっていることを確認して調整のみで完了したケースが多数あります。
ただし、もし同様の症状が繰り返すようであれば、TPMSセンサーの点検やホイールバルブの確認など、さらなる整備が必要な可能性もあります。
タイヤ空気圧を安定させるための予防策
走行前に空気圧を定期的にチェックすることが基本です。特に季節の変わり目や長距離ドライブの前は、気温差による膨張・収縮の影響を受けやすいため注意が必要です。
また、TPMSの再学習(リセット)機能を活用することもおすすめです。空気圧調整後に車両に設定値を記憶させることで、誤検知を防げる場合があります。
まとめ:慌てずチェック&定期点検が安心のカギ
高速道路での空気圧警告は一見ドキッとするものですが、多くは気温や走行条件による一時的な変動が原因です。焦らず停車して確認し、必要に応じて空気圧を調整すれば問題ないことがほとんどです。
ボルボXC60のような高性能車ほどセンサーも高感度です。適切な点検と調整を習慣づけて、安全・快適なカーライフを送りましょう。
コメント