FL5型シビックタイプRは、走行性能だけでなくスタイリングも魅力的なスポーツモデルですが、その低めの車高が日常使用、とくに駐車場選びで悩みの種になることがあります。とくに平置き駐車場であってもスロープの勾配やバンパーの前方突出によって、地面との干渉リスクが発生します。本記事では、FL5型シビックタイプRのフロント関連の実測情報や、駐車場選びで注意すべきポイント、対策などを詳しく解説します。
FL5型シビックタイプRの車体寸法とフロントオーバーハング
FL5型の車両全長は約4,595mm、ホイールベースは2,735mmです。ここから逆算すると、前後のオーバーハングはそれぞれおよそ930mm前後とされており、フロントオーバーハングは約930mm程度が目安となります。
この長めの前方突出が、スロープに差し掛かる際にバンパー下部を擦りやすい原因のひとつです。段差や傾斜のある場所では、バンパー下端が接地してしまうことがあります。
フロントバンパー下部の実測高さ
実際のユーザーによる実測では、フロントバンパー下端(中央部分)は地面からおよそ125〜130mm程度、角(サイドスカート部付近)は約135〜140mm前後とされています。
なお、これは純正車高・ノーマルサスペンションの場合であり、タイヤのサイズや空気圧、荷物の積載状況によってはさらに若干下がる場合があります。許容範囲のスロープ勾配は8%〜10%までが安心ラインとされます。
駐車場のスロープがきつい場合の対策
もし候補の駐車場のスロープが急な場合は、次のような対策が考えられます。
- 事前に駐車場のスロープ角度をスマホアプリなどで計測しておく
- スロープ入口を斜めに入る(タイヤのアプローチ角をずらす)ことでバンパーの干渉を軽減
- 自作や市販のゴム製スロープなどで傾斜の緩和対策
また、気になるスロープがある場合は事前にレンタカーなどで同型車種を持ち込んで実験するのもおすすめです。
万が一擦った場合の修理コスト
FL5型のフロントバンパーはデザイン性も高いため、擦ってしまった場合の修理費用は軽度の塗装補修で約3〜5万円、破損や交換が必要な場合はバンパー代込みで10万円以上かかることもあります。
また、バンパー下に取り付けられているリップスポイラー部の損傷は、パーツの単品供給がないケースもあるため、擦り傷防止のための保護フィルムやプロテクター装着も検討しましょう。
まとめ:駐車場選びは車高とオーバーハングに注意
FL5型シビックタイプRのような低車高・長オーバーハング車は、見た目の迫力と引き換えに日常使用では段差やスロープに細心の注意が必要です。実測値として、フロントバンパー下は125mm前後、オーバーハングは約930mm。この情報を参考に、スロープ角度や進入経路を慎重に検討しましょう。
納車前の不安を解消するためにも、可能であれば駐車場で実車確認や試し入庫を行っておくと安心です。
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