ダイハツ ムーヴ LA100Sのシートを取り外してクリーニングしたいと考えている方に向けて、この記事では必要な工具や具体的な取り外し手順、注意点などを詳しくご紹介します。初めてでも安心して作業できるよう、実例とともに解説します。
必要な工具と基本の準備
ムーヴ LA100Sのシートを取り外すためには、以下の工具が基本的に必要です。
- ラチェットレンチ(10mm/12mm/14mmソケット)
- トルクスレンチ(場合によってはT40以上)
- 内張り外し用のプラスチックヘラ(必要に応じて)
- 軍手・クロス・養生テープ(内装保護のため)
シートによっては、サイドエアバッグやシートベルトセンサーが付いているモデルもあるため、バッテリーのマイナス端子を外してから作業を始めましょう。
シートの取り外し手順(フロントシート編)
1. バッテリーのマイナス端子を外し、安全を確保
2. シートスライドを前後に動かし、シート下の固定ボルト4本(前2・後2)をラチェットで緩めて外す
3. シート下に配線がある場合(エアバッグ・シートベルト警告灯など)、コネクターを丁寧に外す
4. シートを後方に傾けて慎重に取り出す(内装を傷つけないよう注意)
助手がいれば2人で持ち上げると作業が安全です。フロアマットや内装保護のために毛布や養生シートを敷いておくと安心です。
リアシートの取り外し手順(可倒式の場合)
1. リアシートの座面を持ち上げると、ボルトまたはクリップで固定されているのが見えます
2. 10mmまたは12mmのボルトを外すと座面がフリーになります
3. 背もたれ部分は下部の固定ボルトを2本ほど外せば引き上げ可能です
4. 背面のフックを押しながら引き抜くことで取り外し完了
リアは比較的簡単に取り外せますが、モデル年式やグレードによって仕様が違うこともあります。
洗浄と乾燥の注意点
取り外したシートを丸洗いする際は、以下の点に注意しましょう。
- 布地シートは中性洗剤+ブラシで洗浄(汚れがひどい場合はスチームクリーナーも有効)
- 乾燥は風通しの良い日陰で2日以上しっかりと(湿気が残るとカビや異臭の原因に)
- 金属部の錆防止に、洗浄後はすぐに水分を拭き取りWD-40などを塗布
特に注意すべきは配線の水濡れです。シート裏の配線部分はラップなどで保護しておきましょう。
元に戻す際のチェックポイント
1. バッテリーは最後に接続(エアバッグ誤作動防止)
2. ボルトの締め付けはトルクレンチで指定トルクに従う
3. センサー類のコネクターを確実に接続する(未接続だと警告灯が点灯)
4. シート固定後は左右に揺すって緩みがないか確認
作業後にエアバッグ警告灯が点灯する場合、ディーラーでリセットが必要になることがあります。
まとめ:LA100Sのシート外しは丁寧に準備すればDIYでも可能
ムーヴ LA100Sのシート取り外しと丸洗いは、基本的な工具と手順を守ればDIYでも十分対応可能です。ただし、配線・エアバッグ・固定ボルトの取り扱いには注意が必要です。
快適な車内環境を保つためにも、しっかり乾燥させた上で正確に元に戻すことを忘れずに行いましょう。自信がない場合は専門店への依頼も一つの選択肢です。
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